【大学】愛知淑徳大学様|幅30mの実習室でもクリアな音声、柔軟・簡単に統合分割|ULX-D

“ULX-Dは、幅30mという広大な製図室で複数のマイクとアンテナの安定的な接続を実現しながら、部屋の分割統合にも対応します。マイクの情報をIPネットワーク経由で取得でき、運用管理が容易な音響ソリューションとして愛知淑徳大学へ提供することができました”
電子システム株式会社 東海支社 営業部 営業2グループ 後藤 颯馬氏
お客様プロフィール
◎導入事業者
愛知淑徳大学
教育機関
https://www.aasa.ac.jp//
◎納入事業者
電子システム株式会社
https://www.densys.co.jp/
◎導入場所
導入場所:愛知淑徳大学 長久手キャンパス 8号棟
竣工日:2024年9月(8号棟4階)、2025年3月(8号棟5階)
課題
愛知淑徳大学では、新設された建築学部で音響設備の強化が必要となりました。特に広大な幅30mの製図室は、中央付近にテラスなどの障害物があります。実習では、参加者によって3つのエリアを統合したり分割したりしつつ、複数の教員がマイクを持って移動しながら学生を指導します。そのため音響システムは、複数のマイクが広大なエリアで安定した通信を行いつつ、必要に応じて簡単に統合分割できる仕組みが求められました。
ソリューション
複数のアンテナを混合分配でき、広範囲のマイク受信エリアを構築できるShure ULX-Dを採用しました。ULX-Dに搭載されたIP対応機能を活用し、準備室の管理用タブレットでマイクの通信状態やバッテリー残量などの状態を表示。エリア分割の設定も簡単に行えるシステムを構築しました。一方で、同じ棟の小規模教室には1.9GHz帯のMicroflex Wirelessを導入し、電波干渉を回避しています。
効果
8号棟のAV設備は準備室から状況を確認し、必要に応じてリモートからのオン・オフも可能なため、運用負担が軽減されました。Shureの音響設備に関するトラブルやクレームは一度もなく、電子システムへの問い合わせも最小限にとどまっています。製図室では、教員が移動しながら指導しても、音声は途切れることなく部屋中へ届けられています。さらに8号棟の会議室にMXA920、他棟の教室にMicroflex Wireless neXt 2など、Shure製品を積極的に活用する計画です。
【スペシャルインタビュー】
幅30mの広大な実習室で複数の教員が移動しながら指導
愛知淑徳大学は1975年に文学部(国文学科・英文学科)一学部の女子大学として開学し、1995年の男女共学化を契機に総合大学への歩みを本格化させました。その後、社会のニーズに応じて学部の新設や改組に取り組み、現在は長久手と星が丘の2つのキャンパスに12学部・6研究所を擁する総合大学として発展を続けています。「違いを共に生きる」という理念の下、多様な個性や価値観を認め合い、学生同士が相互に共存し学び合うことを重視しています。また、地域連携や国際交流など多様な人々との協働を通じて自分らしさを見出し、共生社会の実現に貢献できる人材の育成を目指しています。
2025年4月、同学は創造表現学部の建築・インテリアデザイン専攻を建築学部・建築学科として改組・新設しました。倍になった定員数を収容するため、長久手キャンパスの8号棟の4階・5階を全面改修したほか、新たに建築ANNEX棟を新設するなど、学部エリアを大幅に拡張しました。
この取り組みの中で注目されているのが、音響設備の強化です。特に広大な製図室は幅30mという広さで、中央付近の2か所にテラスが設置されており、教員の声の伝達が課題の1つでした。
「建築学部の授業は実習が中心で、特に製図室では学生が模型や図面を広げながら作業します。複数の教員が参加して、広い教室を歩きまわりながら指導していくというスタイルです。広大な製図室は、3つのエリアで分割して利用したり、統合して大勢が参加したりと、多様な使い方が特徴です。つまり教員の声を伝える音響設備も、授業の形態に応じて柔軟に統合分割できる仕組みが必要でした」と、愛知淑徳大学の音響設備の構築・運用を支援する電子システム 東海支社 営業部 営業2グループ 後藤 颯馬氏は述べています。
電子システム 東海支社 営業部 営業2グループ 後藤 颯馬氏
この広大な部屋にテラスなどの障害物があるという厳しい環境で、統合・分割のニーズもあるため、複数のアンテナと複数のマイクが安定的かつ柔軟に接続できなければなりません。そこで電子システムは、大規模環境向けとして実績が豊富で、技術的にも信頼性・安定性の高いShureのワイヤレスマイクシステム「ULX-D」を活用した設備を設計・提案しました。
ULX-Dが導入された製図室
ULX-Dは、複数のアンテナを混合分配することが可能なため、広い室内をマイクが移動しても、安定した音声を伝達できるのです。また、デジタル800MHzという限られた通信帯域でありながら同一空間で30チャンネルの同時利用ができるため、干渉リスクを抑えながら運用が可能です。
IPフレンドリーなアーキテクチャで実現する、使いやすく管理しやすいシステム
音響設備の強化にあたり、愛知淑徳大学は管理負担の軽減も要望として挙げました。建築学部には広大な製図室のほか多数の教室が設置されていますが、音響設備等を管理する準備室は1部屋で、職員のリソースにも限りがあります。しかもワイヤレスマイクは電池などの管理が煩雑になりがちで、アンテナにつながらない・電池切れで使えないなどのトラブルが起きやすいシステムです。
そこで後藤氏は、管理用タブレットを設置し、製図室のエリア分割を簡単に設定したり、マイクの接続状況を確認したりできるようにすると共に、マイクの充電状況を確認できるようにインテグレーションしたのです。
「ULX-Dのハンドヘルドマイクは、本体の液晶画面に電波やバッテリーの状態が表示されています。さらにマイクの接続、充電状態などの情報を、IPネットワーク経由で出力できる機能が搭載されています。この機能を利用して管理用タブレットにマイクの状態を表示することで、運用が容易になると考えました」(後藤氏)
愛知淑徳大学・建築学部では、8号棟の小規模な教室には「Microflex Wireless(MXW)」を導入しています。MXWは電波干渉に強く安定した運用が可能ですが、到達距離の制約があります。部屋の特性に合わせたワイヤレスマイクを選定しています。
後藤氏は、ULX-DやMXWを含めた8号棟の4階・5階に設置されたAV設備の稼働状況を一元管理できるタブレットを準備室に設置し、各教室のシステムの起動状況を確認し、遠隔で電源をオン・オフできるようにもしました。
各教室の稼働状況を一元管理できる仕組みを構築
同氏は管理用タブレットのGUIにもこだわりました。非常勤講師が授業を担当するケースも多いため、初めての授業でも直感的に操作できる管理インタフェースが求められるためです。「ShureのマイクはIPフレンドリーで、インテグレーターとしても開発しやすく、多様なニーズに応えられます」と後藤氏は評価しています。
タブレットから各マイクの状態を確認し、運用を効率化
もちろん後藤氏は、Shureの音響技術の安定性も高く評価しています。2024年の8号棟改修後、建築学部では複数のShure製品を採用していますが、電子システムが受けた音響設備に関するトラブルやクレームは一度もありません。問い合わせも非常に少なく、後藤氏の負担も軽減されています。
確かな音響技術とインテグレーションを信頼、大学全体へShureを拡大
その後も愛知淑徳大学では、建築学部に限らず、Shure製品の活用が広がっています。8号棟の会議室にはシーリングアレイマイクロホン「MXA920」が導入され、遠隔リモート参加を含むハイブリッド会議への対応が強化されました。また、多数の教室が並ぶ棟では従来の800MHz帯マイクのチャネル管理が課題となっており、アンテナ設置が不要で干渉しにくい1.9GHz帯を採用した一体型のワイヤレスマイクロホンシステム「Microflex Wireless neXt 2」を採用、徐々に導入を進めていく計画です。
「Shureは音響のプロフェッショナルとして、ユーザーやインテグレーターの相談ごとに明確な回答を返してくれます。以前、先生から“マイクが重い”といった声が上がってきたときにも、Shureといろいろ相談したのですが、マイクカプセルをより軽量なモデルに変更する提案を出すことができました。メーカーでありながら、ユーザーの利用シーンごとの最適解を理解しているため、私たちも信頼できるパートナーだと感じます」(後藤氏)
電子システムとShureは今後も密に協力しながら、愛知淑徳大学のさまざまな場面で、音響設備の強化を支援していきます。









