【企業】株式会社ゆがふホールディングス様|Shureソリューションを活用した誰でも快適に利用できる「魅せる会議室」|MXA920、P300、IntelliMix Room、MXA MUTE

【企業】株式会社ゆがふホールディングス様|Shureソリューションを活用した誰でも快適に利用できる「魅せる会議室」|MXA920、P300、IntelliMix Room、MXA MUTE

はじめに

“今では、だれもマイクを意識しません。声の大きさに注意する必要もありませんし、リモート会議の相手から注意されることもありません。重要な経営会議でも、ストレスなく議論に集中できるようになりました”

株式会社ゆがふホールディングス 常務取締役 兼 社長室長
上原明寿氏

お客様プロフィール

◎導入事業者
株式会社ゆがふホールディングス
業種:持株会社
https://www.yugaf-hd.com/


◎納入事業者
株式会社映像システム
https://www.eizo-system.co.jp/


◎導入場所
導入場所:ゆがふホールディングス ゆがふBizタワー浦添港川 会議室
導入時期:2022年11月
 

課題

従来の会議室では卓上設置型のマイクやスピーカーを利用していましたが、リモート会議が増えるにつれて、それらの音質が気になるようになっていました。新しく“魅せる”オフィスを作るにあたり、会議室もムダな配線を排除しようと考えました。音響や映像のトラブルで参加者がストレスを感じたり、準備や設定変更で担当者が呼び出されたりすることも多く、誰でも簡単に利用できる会議室が求められていました。

ソリューション

シーリングアレイマイク(天井設置型マイク) MXA920を中核に、すべての設備をタブレットから操作できる会議室システムを作りました。Shureのパートナーである映像システムが、音響や映像、照明や調光フィルムを含めた会議室設備を統合的に管理することができるクラウド型コントロールシステムを構築。会議テーブルにシーリングマイク用のミュートボタン(MXA MUTE)を設置するなど、システム操作を担当者に頼らない、属人化を排除した会議室が完成しました。

効果

会議室内のすべて設備は、手元のタブレットデバイスから簡単に操作することができます。マニュアルやトレーニングはほとんど不要で、だれでも簡単に扱えると評判です。会議参加者が小声で話してもMXA920がしっかり収音してくれる一方、不要なノイズは的確に排除されるため、リモート会議の相手から注意されることもなくなりました。設備も音質もストレスフリーで、商談や会議に集中できるようになりました。

【スペシャルインタービュー】

沖縄に新しいビジネスリゾート、魅せるオフィスに快適な会議室を
 

 ゆがふグループは昭和8年(1933年)、沖縄県名護市で屋部土建として創業されました。“豊年満作”“世の中が豊かで平和でみんなが幸せでありますように”という願いがこめられた沖縄の方言「ゆがふ」という名前を冠し、沖縄の人びとが物心ともに幸福で豊かに暮らす社会の実現に取り組むというビジョンで、建築・不動産・ホテル・住宅といった沖縄の暮らしに密着した多様な事業を展開しています。

同社は2022年11月、沖縄県浦添市港川に新しいオフィスタワー「ゆがふBizタワー浦添港川」を竣工し、同12月にオープンしました。浦添西海岸の風光明媚な17階建てのビルはオフィスとホテルを備え、「ビジネスリゾート」というモダンな働き方をコンセプトとしています。

株式会社ゆがふホールディングス 
上原 明寿氏

「ゆがふBizタワーは、隣接する沖縄電力構内に新設されたエネルギーセンターなどから電力・空調用冷熱・ガスの供給を受けており、オフィスワーカーや宿泊客にとって、安心・安全・快適な空間が実現されるとともに、高いCO2削減効果も得られます。データセンターとの専用光回線の設備も整えられており、ビジネスに欠かせない高速で快適なIT環境を享受できます。沖縄空港からほど近く、他地域のBCP対応オフィスとして最適で、入居テナント様にIT企業が多いことも特徴です。近年の働き方改革の一環として、たいへん注目されています」と、ゆがふホールディングス 常務取締役 兼 社長室長の上原明寿氏は述べています。

  ゆがふBizタワーには、ゆがふホールディングスも新しいオフィスを設置しました。コンセプトは「魅せるオフィス」 ―― 人に来てもらいたくなる美しいオフィスを目指しました。広い窓から眺められる美ら海はもちろん、オフィスフロアにもさまざまなこだわりを詰め込みました。来社するお客さまに関心をもっていただけることはもちろん、社員も浦添西海岸で快適に働けるような空間に仕上げました。

 注目したいのが会議室です。見栄えがよく使いやすく、お客さまと快適に会話できる空間に仕上げられました。特に重視されたのが、今や会議に欠かせない音響設備や映像設備の利便性です。

株式会社ゆがふホールディングス 
上原 康貴氏

 「お客さまとのミーティングがモニター越しとなる機会が多くなりました。昨今はリモート参加もあたりまえになりましたので、マイクやスピーカー、カメラなども必要です。これらをふつうに設置するとケーブルだらけになってしまい、人に見せられるものではなくなってしまいます。また以前の会議室は、機器の準備が煩雑で属人化していました。私がいつも呼び出されて、準備したりトラブルに対応したりしていたのです。私が出張などで社内にいないと、リモートでの会議を諦めたこともあったそうです」と、ゆがふホールディングス 情報企画部 部長の上原康貴氏は振り返ります。

 上原康貴氏は、新しい会議室を作るにあたり、手元の使いやすさだけでなく音質にも着目しました。以前もさまざまな音響機器を利用してきましたが、この数年でリモート会議があたりまえになってくると、音質の悪さが目立つようになっていたためです。空調設備や外の音がノイズとなって、会話がしにくい状況が続いていました。

Shureを中核に、誰でも簡単に利用できる会議室を設計

シーリングアレイマイクロホンMXA920

 上原康貴氏は、新しいオフィスの会議室に採用する音響システムを探す中でShureのウェビナーを視聴し、天井に設置するシーリングアレイマイクロホン(天井設置型マイク)「MXA920」を発見しました。特長を学んで解決策になりそうだと判断すると、すぐにShureのショールームに赴き、自分の耳でその効果を体験しました。

 「当時はまだ感染症対策が欠かせなかったのですが、マスクを付けたままでも違和感なく会話できるのです。Intellimix Roomに搭載されたAI Denoiserの突発的なノイズを除去する技術が強力で、非常に驚きました。その後、上司や屋部土建の担当者にも体感してもらい、導入を決めました」(上原康貴氏)

座席に埋め込まれたMXA MUTEボタン

 最終的には、いちばん大きな会議室に、2基のMXA920とオーディオ・プロセッサー「Intellimix P300」、オーディオ・プロセッシング・ソフトウェア「Intellimix Room」を導入しました。またデスクには、ネットワーク・ミュート・ボタン「MXA MUTE」を設置しています。これは「ちょっとミュートして」などと操作担当者に頼む場面 ―― すなわち属人化を廃するためのくふうの1つです。

株式会社映像システム 大嶋 陵洋氏


 実際の導入は、Shureのパートナーである映像システムが強力にサポートしました。音響機器や映像機器、その他の設備を含めた総合的な設計を提案し、Shureと密に連携して最適な環境を作り出しました。

 映像システム 福岡営業所 副所長の大嶋陵洋氏は、「いただいた要望から、誰でも手間をかけずに利用できる仕組みが必要だと考えました。今回は音響や映像はもちろん、照明や窓のブラインド、通路側の調光フィルムの操作まで、タブレットデバイスで簡単に操作できるようにしました。クラウド基盤にシステムを構成したため、遠隔地からの保守対応も容易です。Shureの音響ソリューションはITとの親和性が高く、インテグレーションしやすいのが特長ですね」と述べています。
 

タブレットで誰でも簡単に会議を
はじめることが可能に

声の大きさや雑音が気にならないストレスフリーな議論を実現

 映像システムが使いやすいシステムへと作り上げた結果、ゆがふホールディングスの新しい会議室は、だれでも悩むことなく使えるようになりました。

 「マイクのことを意識しなくなりました。声を大きくしようなどと考える人もいません。相手から『聞こえませんよ』などと注意されることもないからです。私たち役員もトラブルに悩まされることなく、重要な商談や経営会議に注力できるようになりました」(上原明寿氏)

 会議室の属人化が解消され、少し操作方法を伝えるだけでよく、人によってはマニュアルすら必要なしに扱えるようになりました。専用のドングルをPCに接続すれば、Shureをはじめとした設備が利用可能になるため、プレゼンテーションもスムーズに始められるようになりました。上原康貴氏がトラブルで呼び出される回数も激減し、リモート参加者を含めた全員がストレスなく利用できる会議室になりました。

株式会社映像システム  三森 太雅氏

 福岡営業所 技術担当の三森太雅氏は、Intellimix Roomに搭載されたAI Denoiser機能を高く評価しています。「PCのタイピング音、ビニール袋を丸める音、書類をめくる音など、従来の音響設備で気になってしまう音が除去され、声だけがクリアに伝わります。今回はシーリングアレイマイクを空調のすぐそばに設置したのですが、機械音や風切り音もいっさい気になりません。Shureは非常に頼りになるメーカーで、現場対応まで広範にフォローしてくれました。おかげで、ゆがふホールディングス様のニーズへしっかり応えることができました」

 ゆがふホールディングスでは、完成した新しい会議室を通常の会議や商談だけでなく、オンラインセミナーなどにも幅広く活用していきたい意向です。今後もビジネスを拡張して拠点も強化していく計画ですが、その会議室の音響設備としてShureソリューションを前向きに検討していきたいとしています。

 「会議室の完成度は高く、非常に満足しています。小さな会議室向けの新製品も登場しているとのことで、今後も積極的に検討していきたいと考えています。私たちのオフィスは、お客さまを積極的に招くために作りました。沖縄県内外でShureソリューションが気になる人にも、ぜひ当社へ来ていただいて、この価値を体験してほしいですね」(上原明寿氏)
 

左から、株式会社映像システム 福岡営業所 副所長 大嶋陵洋氏、株式会社ゆがふホールディングス 常務取締役 兼 社長室長 上原明寿氏、情報企画部 部長 上原康貴氏、株式会社映像システム  福岡営業所 技術担当 三森太雅氏

 

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導入製品

製品名 説明
MXA920 MXA920 2 オートマチックカバレッジ™テクノロジーで、最大8つのカバー範囲で話し手の声を捉えます。話し手の位置情報が強化され、カメラトラッキングがさらに正確に。
IntelliMix IntelliMix P300 1 シンプルながらも強力なDSPが、高品質、手軽、費用対効果に優れたビデオ会議アプリケーション向け音声を提供。
IntelliMix® Room IntelliMix® Room 1 IntelliMix® Roomは、Shureネットワークマイクロホンのパフォーマンスをビデオ会議ソフトウェアに最適化するためのDSPソフトウェアです。
MXA MXA MUTE 9 Shureネットワークオーディオ製品用のPoE対応アサイナブル・ミュートボタンです。