ハイブリッド会議の課題を解決する音響改革|MXA920

“ViCreA 幕張の見学者が驚くような音声品質を実現できました。社内の評価も高く、オフィス改革の強力なソリューションとなるでしょう”
リコージャパン株式会社
デジタルサービス営業本部 千葉支社 事業戦略部 部長 竹元 哲郎氏
お客様プロフィール
◎導入事業者
リコージャパン株式会社
複合機・プリンターなどオフィス機器の販売、ICTソリューション、ワークプレイス提案
https://jp.ricoh.com/companies/ricoh-japan
◎納入事業者
アストロサーブ株式会社
https://www.astroserve.asia/
◎導入場所
導入場所:ViCreA 幕張(千葉支社 幕張事業所)
https://www.ricoh.co.jp/sales/liveoffice/map/vicrea-makuhari
課題
リコージャパンのワークスタイル変革を体感できるViCreA 幕張では、2024年の全面的なリニューアルに際して、Web/ハイブリッド会議への対応強化を計画しました。準備が煩雑で音声品質も不十分な卓上マイクから、円滑なコミュニケーションを支援するような音響設備が求められました。
ソリューション
大会議と応接室にShureのシーリングアレイマイク「MXA920」を導入し、ICTと連携したスマートな会議環境を構築。タブレット操作で簡単に使え、誰でも高品質なハイブリッド会議を実現。
効果
Web会議のための煩雑な準備が不要となり、マイクを意識することなくリモート参加者とも自然な会話が成り立ちます。ViCreA 幕張の見学者からも高評価を得ています。ViCreA 幕張では、リニューアルの経験・ノウハウも生かしながら、オフィス改革のソリューションとして提案していく計画です。
【スペシャルインタビュー】
ワークスタイル変革に欠かせない会議室音響の改善
リコージャパンが全国に展開する「ViCreA」は、オフィス改革の実践事例を見学できるLiveOfficeです。複合機やプリンターで知られる同社は、今やICTやスマートエネルギーなど多様な分野へ展開しており、顧客の業務効率化や働き方変革も支援しています。ViCreAは、実際の社員の働き方を通じて最新のICT活用や空間デザイン、リアルな変革の取り組みを体感できる場です。
リコージャパン 千葉支社でも、幕張事業所に「ViCreA 幕張」を設置しています。ViCreA 幕張には、県内外の企業や自治体・教育機関などから多くのお客様が来場して、ワークスタイル変革への注目度が高まっています。
「リコージャパンは、Customer's Customer Success ―お客様の先のお客様まで価値が届くようなサービスや製品の提供に注力しています。ViCreA 幕張は、製品・サービスを“そのまま自社に導入したい”と思っていただけるような場として強化に努めています」と、リコージャパン デジタルサービス営業本部 千葉支社 事業戦略部 部長の竹元 哲郎氏は語ります。
リコージャパン デジタルサービス営業本部 千葉支社 事業戦略部 部長 竹元 哲郎氏
ViCreA 幕張は2024年、リコーのワークスタイル提案のコンセプト「RICOH Smart Huddle」を取り入れ、全面的なリニューアルを実施しました。2012年の移転から10年が経ち、政府の取り組みやパンデミックを経て、働き方は大きく変化しました。そうして新しく生まれた課題を解決するため、オフィスの在り方を見直し、多様なワークスタイルを実践できるViCreAへと生まれ変わったのです。
新生ViCreA 幕張で特に重視されたのは、ハイブリッド会議への対応でした。テレワークが普及し、取引先とのWeb会議も増え、会議室とリモートとでスムーズな会話が成り立つような設備が必要と考えられました。その中核となるのが、音響環境の強化です。
「以前はWeb会議に対応できる会議室が少なく、予約がいつもいっぱいでした。しかもマイクやスピーカーの準備に時間が掛かり、また後片付けもままならないという状況でした。箱の上に卓上マイクを置いていたため、収音性に問題があり、リモート参加者が聞こえにくいという状況が続いていました。新生ViCreAではハイブリッド会議のできる部屋を増やし、音響も大幅に強化する必要があると考えました」と、リコージャパン 顧客づくり推進部 ESG推進グループの佐竹 由美氏は振り返ります。
リコージャパン 顧客づくり推進部 ESG推進グループ 佐竹 由美氏
コミュニケーションを阻害せず、リモートと自然に議論
リニューアル以前、リコージャパン千葉支社では顧客でもWeb会議のニーズが急増していたことを受け、Shureと共同で天井設置型のシーリングアレイマイクに関するウェビナーを開催していました。会議室の音響に課題を抱える顧客は非常に多く、定員がすぐに満席になるなど、予想以上の反響がありました。
これをきっかけとして、新生ViCreA 幕張の会議室音響においても、天井設置型マイクの採用が前向けに進められました。佐竹氏が述べるような従来の課題を解決し、ハイブリッド会議の品質を高められる技術であると判断されたためです。
「シーリングアレイマイクであれば、会議室内のリアルなコミュニケーションを阻害することなく、高品質な音声を届けられるためリモート参加者も自然と会話できるという点が魅力でした。中でも音響の老舗として技術もノウハウも蓄積しているShureのソリューションは最適だと考えていました」と、リコージャパン デジタルサービス営業本部 千葉支社 千葉ソリューション統括部 コーディネートグループ リーダーの小那木 貴志氏は述べています。
リコージャパン デジタルサービス営業本部 千葉支社 千葉ソリューション統括部 コーディネートグループ リーダー 小那木 貴志氏
リコージャパン/ViCreAはマルチベンダーに対応できる多様性が魅力の1つです。さまざまな検討の結果、Shureのシーリングアレイマイク「MXA920」は、特に高い収音性能・音声品質が求められる大会議室と応接室に採用されました。
大会議室に導入されたShure MXA920
会議室の改革とMXA920の導入に際して技術支援を提供したアストロサーブにおいて、東日本営業部 主任を務める小林 稔希氏によれば、ViCreA 幕張の会議室改革にあたって次の3つのテーマを重視したとのことです。
1つは“リアルコミュニケーション”、ShureのVoice Lift技術も活用して大会議室の隅まで自然な声を届けられるようにしました。2つ目は“トレンド”、Shureの製品はITフレンドリーのため、リコーグループのICTソリューションと組み合わせやすいのが特長です。
「最後にViCreAの特長である“そのままお客さまへ勧められる”ことを重視しました。音響・映像機器を会議システム全体に組み込み、どんなに不慣れでもタブレットで簡単に操作できるよう工夫しました。Shureとも協力しながら、予想外の反響を抑えるようなチューニングも実施しました。MXA920はITフレンドリーで開発がしやすく、Shureのサポートも柔軟で、個別の要望へしっかり応えられるソリューションだと感じています」(小林氏)
雑音のないクリアな声、その場で導入を決める見学者も
MXA920を導入したことで、ViCreA 幕張の会議室は大きく進化しました。配線や設置位置に苦労することもなく、タブレットをタップすればWeb会議を始められ、マイクを意識することなく自然な会話を行えます。リモートを含めて、議論がスムーズに進むようになりました。
MXA920の実力は、月例の全社ミーティングなどでも発揮されています。「複数の拠点へ発言がクリアに伝わり、聞きやすいと高く評価されるようになりました。発表者の声がはっきり聞こえるうえ、雑音がほとんど感じられないことも驚いたことの1つですね」(竹元氏)
MXA920 シーリングアレイマイクロホン
ViCreA 幕張の見学者も、MXA920の音声品質に驚きを隠せません。すでに300を超える担当者や経営者が高い性能を体験し、ハイブリッド会議の悩みを解決できる手法であると高く評価しています。
小那木氏は、「Web会議の音響に大きな課題を感じている企業は少なくありません。MXA920をはじめ会議室の設備を体験した担当者が経営者を連れて再訪し、“この会議室を作りたい”とその場で導入が決定したという例もありました。ViCreA 幕張はライブオフィスとしての利用・運用はもちろん、オフィス改革のノウハウも蓄積しています。積極的に皆さまの取り組みを支援していきたいですね」と述べています。
リコージャパン 千葉支社では、今後も新しいオフィス課題の解決を進めて、ViCreA 幕張をさらに進化させていく計画です。会議室音響においても、さまざまに培ったノウハウをまとめて、さまざまな組織が導入しやすいように支援していく計画です。
「教育機関や自治体など、会議室音響に課題を抱えて当社へ悩みを打ち明ける組織は後を絶ちません。そうしたさまざま業界へソリューションを提案していきたいと考えています。他の拠点にもShureを導入できれば、より効果的なデモンストレーションや効果的な使い方が実現できるかもしれません。多様な拠点で導入しやすいよう、多様な製品の提供を期待しています。アストロサーブのようなオフィス音響のプロフェッショナルとも強力に連携し、この価値を幅広く提供していきたいと思います」(竹元氏)左からリコージャパン株式会社 デジタルサービス営業本部 千葉支社 事業戦略部 部長 竹元 哲郎氏、顧客づくり推進部 ESG推進グループ 佐竹 由美氏、デジタルサービス営業本部 千葉支社 千葉ソリューション統括部 コーディネートグループ リーダー 小那木 貴志氏