【企業】APRESIA Systems株式会社様 | 煩雑なWEB会議の準備の手間をなくし参加者の「聞こえない」を解決するエコシステム | Microflex® Ecosystem

【企業】APRESIA Systems株式会社様 | 煩雑なWEB会議の準備の手間をなくし参加者の「聞こえない」を解決するエコシステム | Microflex® Ecosystem

はじめに

“社内の「聞こえない」というクレームは、パタリと来なくなりました。コソコソ話まで拾うので、会議の臨場感が高まったと思います”

- APRESIA System株式会社 企画本部 本部長 力石浩一氏

“声が聞こえない会議は価値ゼロです。ゼロが1になるのは大きいです。サーバールームのノイズもきれいに除去できています”

- APRESIA System株式会社 企画本部 経営企画部 情報システムグループ グループ長 大谷秀登氏

お客様プロフィール

◎ 導入事業者

APRESIA Systems株式会社
事業内容:情報システム製品及びソフトウェアの開発・製造・販売並びに保守https://www.apresiasystems.co.jp/

 

◎ 納入事業者

電音エンジニアリング株式会社
https://denon-eng.co.jp/

 

◎ 導入場所
導入場所:APRESIA Systems本社セミナールーム
竣工日:2021年6月27日

 

 

課題

APRESIA Systems様の本社に設けられたセミナールームは、経営会議や幹部会議など重要な会議用途でも使用されていました。コロナ禍によって、初めの頃はほとんどの社員がリモートで参加していましたが、コロナの波が落ち着くに伴い、一部の社員がセミナールームからWEB会議に参加するようになりました。当時、マイクは他社製のデバイスを使用しており、ワイヤレスタイプのスピーカーホンは話者の近くまで持って行かないとほとんど声を拾うことができませんでした。感染防止用のパーテーションを立てるとすぐ隣にいる人の声もほとんど収音できないため、リモート参加者からセミナールームの参加者の発言が聴き取れないとのクレームが多く寄せられていました。特に、セミナールームの参加者は社内でも上層部の方々が多く、リモート参加者が聴き取れなかった旨をその場で言い出すのは難しい状況にあり、コミュニケーションが成立しなくなってしまうのは大きな問題でした。複数台におよぶワイヤレスマイクは、会議の度に話者の座席を想定して、設置場所を検討しなければならず、準備に掛かる手間も煩雑でした。また、隣接するサーバールームからのノイズも音声の明瞭さを損なう原因となっていました。

ソリューション

今回選択したソリューションは、天井設置型マイクロホン、音声信号処理機器、天井埋込型スピーカーで構成されるMicroflex Ecosystemでした。シーリング・アレイ・マイクロホンMXA910は天井のほぼ中央に1枚設置。天井に穴を開けることなく、目立たないよう金具で固定しました。オーディオインターフェースを兼ねるプロセッサーはIntelliMix® P300を導入。当初、スピーカーは他社の製品も検討されていましたが、音の入口から出口まで一貫してShureの製品で揃えることにより、システムの安定性やサポートの安心感を高めることを選択し、ShureのネットワークスピーカーMXN5W-Cを天井に3台設置しました。スクリーン面となる前方壁際から最後列まで、漏れなく相手の声が聞こえるようフォローされています。各機器はネットワーク対応製品のため、音声信号も電源もイーサネットケーブルを通じて接続され、全体の配線もシンプルでスマートです。会議ごとのセッティングも、WEB会議用のPCとP300をUSBケーブルで接続するだけの簡単なものになりました。

効果

WEB会議のコミュニケーション問題に強い危機感を持っていたAPRESIA Systemsの企画本部 経営企画部 情報システムグループ グループ長の大谷秀登氏は、MXA910の収音性能を高く評価。「発言者の声をきちんと収音して欲しい」、「事前の準備はできるだけ簡便にしたい」、それはすなわち対面会議に近いWEB会議システムを構築する必要性を示していました。

「オンライン会議は何かが不調で急に通話が出来なくなってしまうと、本当に会議にならないんです。双方に声がクリアに聞こえて話が滞りなく進む、リアルなら当たり前のことがオンラインでも普通にできるようになったので、導入の価値は十分にありました。参加者が会議に求める会話のレベルはオンラインもオフラインも同じです。今回それを実現できて安心しています。事実、聞こえないというクレームもまったく届かなくなりました。会議の臨場感が高まったことで、社員の集中度は上がったと思いますね。事前の準備は、USBケーブルを繋ぐだけですから、実質的にゼロになりました。特にサポートを求めるような問題も発生していませんし、とても快適に使っています」(大谷氏)

スペシャルインタビュー

Microflex Ecosystemを導入したことにより、リアルでの会議に匹敵するノーストレスで効率の良いWEB会議を実現したAPRESIA Systems様。導入の経緯とMicroflex Ecosystemへの印象について、APRESIA System株式会社 企画本部 本部長 力石浩一氏、同社企画本部 経営企画部 情報システムグループ グループ長の大谷秀登氏、システム・インテグレーターである電音エンジニアリング株式会社 システムインテグレーション事業部 金子真也氏にお話を伺いました。

 

― はじめにAPRESIA Systems様について簡単にご紹介いただけますか。

力石 1982年、旧日立電線株式会社だったころにネットワーク機器を自社で作り始めました。80年代から国内ネットワーク機器メーカーの草分けとして実績を積み重ねています。2003年には、APRESIAというネットワークスイッチ製品のブランドを立ち上げて各機器を販売するに至ります。APRESIAという名前は、フランス語のAprès(次の)とギリシャ語のNesia(島)を合わせた造語です。


大谷 事業内容としては、イーサネットスイッチと光伝送装置といったAPRESIAシリーズの開発・製造・販売が中心です。法定耐用年数に合わせて最大10年間まで延長可能な長期保証や24時間365日対応可能なサポート体制の提供はもちろん、APRESIAを用いた構築や運用ができるスキルを身につけていただくためのトレーニングも提供していました。ハンズオントレーニングについては、今はコロナ禍で休止しております。茨城県の土浦市にあるネットワーク技術センターでは、開発した製品の品質や信頼性を厳しい基準で検査・判断しています。

― 最近、力を入れているソリューションはどんなものですか。

大谷 5Gの一部として、ローカル5G製品「ApresiaAEROシリーズ」を開発販売しています。今後、ローカル5Gは引き合いが増加すると予想しており、こちらをイーサネットスイッチに変わる柱として推進しています。

力石 分かりやすい例としては、農業用のトラクターを遠隔で操作したり、山奥の果実の出来がどうなっているかドローンを飛ばして遠隔でリアルタイムにチェックしたりというシステムが挙げられますね。製造現場のロボットなどは、これまでWi-Fi制御で動かしていましたが、機械の影響を受けてWi-Fiが繋がりにくかったりするので、ローカル5Gはそれを解決する技術としても期待されているんです。

― コロナ禍を受けて、社内会議に変化が起こってきたと伺いました。

大谷 リモートワークに移行してから、最初は各人自宅から参加していましたが、徐々に出社を緩和していって、会社のセミナールームに人が集まって、それ以外は自宅から参加するかたちに変わっていきました。その時に、セミナールームの音声が相手に聞こえづらいという問題が浮かび上がってきたんです。役員はセミナールームから参加し、担当レベルは在宅からの参加が多いため、経営判断を含むような指示・発言が参加者に伝わらないのはたいへんな問題でした。

力石 隣接するサーバールームのノイズも問題ではありましたが、ノイズ問題以前に声がほとんど拾えていなかったのが致命的でした。2017年の4月にこのオフィスに引っ越して環境を構築してからいくつか製品を試しましたが、どれも要求する機能を満たしません。他の6人くらいの会議室なら問題ないのですが、このセミナールームの場合、十数人が参加するため、結局マイクデバイスを喋る人の近くに持っていくことになって会議進行にも支障が出てしまうんです。コロナの影響でマスク着用やパーテーションの設置もありますし、ますます声を拾えない、内容が相手に伝わらないという問題が深刻化していました。

― 解決すべき課題が絞られてきたわけですね。

大谷 経営会議を録画して社長に見てもらいました。これだけセミナールームからの声が聞こえないですよと。その時に「これはまずいね」と反応があって、最初に危機感のスイッチが入ったと思います。

力石 オンライン会議は、何かが不調で通話が出来なくなると、それこそ会議にならないんですよ。発言の一部が聞こえないとき、その場で上層部を相手に「今なんて言いました?」って聞けないので、聞こえなかったクレームは我々にくるんです(苦笑)。

大谷 オンライン会議に参加者が求める会話のレベルがオフラインと同じなので、それを実現するにはどうすればいいか真剣に検討を始めましたね。

― Microflex Ecosystemを使用したデモは何度か体験されましたか。

大谷 まず、2021年の1月に私がShureのショールームで体験しました。MXA910を設置してる部屋ともう一つの部屋があって、私はもう一つの部屋でリモート参加者役として効果を確認しました。Shureの方が会議室の中をあちこち移動して発声してもしっかりと聞こえましたし、天井マイクなのに肉声に近い声で拾えているのはすごいなと。最初MXA910は2枚でご提案をもらっていたのですが、予算の関係もあって1枚でも支障がないか、実際にセミナールームの広さを想定し、その範囲内で移動してもらいました。結果、発言をしっかり聴き取れることが確認できたので、1枚にしました。MXA910は確実に値段以上の効果がありますね。声が聞こえない会議は価値ゼロですから。ゼロが1になるのは大きいですよ。


力石 5月のデモでは、実際のセミナールームに仮設用のスタンドを持ち込んでもらって、天井に仮付けしてチェックできました。自分たちが普段仕事している場所で検証してもらえるのはすごく嬉しかったですね。役員にも体験してもらって、それが何よりの説得材料になりました。

大谷 サーバールームから到来するノイズについては、きれいに除去できているのを確認できました。パーテーションを置いたり、座る場所を変えたり、実運用を踏まえたデモはもちろん、各種設定を含めたチューニングもやってもらえたのはありがたかったです。
 


― 採用の決め手も教えて下さい。

大谷 やっぱり確実に収音してくれることが一番のポイントでした。さらに収音エリアを設定できるので、レイアウトが変わっても柔軟に対応できる点も魅力でした。

力石 今はコの字型にしていますが、セミナー形式にすることもあります。コロナが収まって社内に人が戻ってきたら、その時も対応できますよね。それと、スピーカーのMXN5W-Cは3台入れたので、一番後ろの席までいい音で聞こえるようになりました。最初は他社製品も検討していましたが、スタンド設置すると転倒の危険がありますし、スタンドを前方に置くと壁面スクリーンの投影を邪魔するんです。結果、天井設置型のMXN5W-Cになりました。

大谷 会議前の準備は、USBケーブル一本繋ぐだけですから、その簡便さも魅力でした。
 


― 対面の会議からリモートの会議に変わっていくことで、交通費等のコスト削減効果も見逃せません。高い収音性とコストの削減、これらは導入を決める判断材料としていかがでしたか。

大谷 そうですね。ちゃんと計算したんですけど、弊社の場合は1年くらいで元が取れると分かりました。例えば、月一回の経営会議だと、みんな遠くからこの会議室に集まっていましたよね?

力石 総勢16人くらいですね。うち10人くらいは片道2時間弱掛けて、土浦から来てますね。

大谷 このように交通費はもちろんですが、移動時間分のコストが大きいんです。導入にあたって幹部へ説得する必要がありますが、フェーズによって幹部の興味が向く要素が違います。最初はコスト面で説得して、次に音を体感してもらって社内を説得していく流れにしましたね。

― Shure製品への印象はいかがでしたか。

電音エンジニアリング 金子 マイクメーカーで有名ですし、ブランド力も確かです。導入している他のお客様の評価も高いので、安心して提案できるブランドだと思っています。コロナ禍になって、机の上に機器を置かなくて済むスマートなWEB会議用設備は需要が急激に増えている印象ですね。実は、エンドユーザーからシーリングマイクロホン指定で話が来ることが多いんですよ。Shureの高性能な製品なら自信を持って提案できますね。今回は、比較的新しい製品のMXN5W-Cも提案しましたが、Shureだからモノは間違いないだろうなと。APRESIA Systems様はネットワークスイッチのメーカーなので、イーサネットケーブルのみで配線・システム構築ができる点もアピールポイントでした。


― 検討から導入まで電音エンジニアリング様やShureの対応はいかがでしたか。

大谷 設置工事~初期設定まで日曜日を使って丸一日で終わりました。次の日、月曜の朝から幹部会議で使えたのは助かりました。工事で手間取った場面は特になかったと思います。スムーズでしたね。事前調査で2回ほど現場を見てもらっていたので、それが大きかったのかなと。こぼれ話なんですが、MXA910のLEDはミュートで赤色点灯、収音中は緑色点灯が初期設定です。そこで、収音中のLEDの色を弊社製品のブランドカラーに合わせて水色に変更してもらいました。

電音エンジニアリング 金子 事前のシミュレーションや計2回のデモも含め、Shureの方々には非常によくしてもらいました。設置工事とシステム構築のときにShureの方に同席してもらいました。システム構築は我々インテグレーターにお任せになることも多いのですが、現場で共に作業できました。分からないこともその場で解決出来るし、丁寧な対応に感謝しています。


― 実際に運用してみた感想や社内からのリアクションについて教えて下さい。

力石 社内の反応については、実際に良くなったとわざわざ言ってくれる参加者はいないんですよ。しかし、聞こえないというクレームはすぐ来ます。そのクレームがパタリとなくなりました。

大谷 自分自身がリモート側で参加してみると、声がはっきりしているのでより話を聞く気になりますね。オンラインとオフラインの境目がなくなってきた感覚です。

力石 コの字型の座席の外側、特に後列の人の声まで明瞭に伝わるのが大きく変わったところです。実は、こそこそ話まで拾うんですよ。会議の臨場感が高まったと思います。それと、セミナールームから参加している人間が、上を向くようになったこともポジティブな変化です。以前は、テーブルのマイクデバイスに向かってうつむきがちに喋ってましたから。目線が上向きになったことで、リモート参加者にとっても会議の雰囲気が良くなったと思います。声は天井スピーカーから聞こえるので、マイクと合わせてダブルの効果で目線が下がりにくくなりましたね。

大谷 セミナールームの話者が10秒くらい話してみて、伝わってないからもう一回同じことを話す、というような事態はなくなりました。以前は声が届かなかった後列の人が、発言の度にわざわざマイクのところまで席移動するといった手間もなくなってストレスが減りました。今後もオンライン会議はますます普通になってきますし、確実に投資価値はありました。もっと早く導入しておけばよかったですね。

 

― Microflex Ecosystemの導入で最も変わったことはなんですか。

大谷 滞りなく会話が出来るようになったのが一番ありがたいことですね。

力石 相手の声が明瞭に聞こえてスムーズに話が進む、リアルなら当たり前のことがオンラインでもできるようになりました。それを実現できたのは大きいです。

電音エンジニアリング 金子 APRESIA Systems様はもちろん、昨今、WEB会議の収音問題を抱えている顧客は多くいらっしゃいます。Microflex Ecosystem ならPoE+で配線はシンプルかつスマート。Danteのシステムを使っているから構築や設定もしやすいです。音の入口から出口までShureで統一すれば、何かあってもShureにだけ連絡すれば済みます。本件がMicroflex Ecosystemとして初めての提案となりましたが、今後も機会は増えていくと思います。

 

― 十分以上の結果が得られたということですね。では、今後Shureのサポートを必要とするシーンはありそうですか。

大谷 今のところ、最初に作ってもらった設定は変えていないんですよ。コの字型以外のレイアウトにしたときに必要性は出てくるかなと。

力石 とにかく、トラブルシューティングがほとんど発生しないですよね。

大谷 トラブルはないし、使い方で問い合わせすることもありません。手順書も要りません。機材の事前準備もないですから助かってます。

力石 司会者とか説明者とか、役割ごとに座る位置を事前に想定して、ワイヤレスマイクを置く場所を考える必要もなくなりましたね。

 

― 本社以外の拠点にも将来Shure製品の導入を検討されますか。

大谷 この拠点以外に、ネットワーク技術センターが茨城の土浦にありますので、そこには導入できるといいなと思っています。確実にコミュニケーションレベルが上がるでしょうから。

力石 今後、人の移動が緩和されても、リモート会議はなくならないですね。土浦だけでなく、他にも拠点は複数あります。定期的な会議は全社的に多いので、リモート会議のクオリティは広く改善していきたいと考えています。

 

― 最後にShureおよびShure製品に期待することがあればお聞かせ下さい。

大谷 会議室内の発言は、声量のバラつきを自動ゲイン制御である程度整えてくれますが、逆にリモート参加者は、マイクデバイスによって音量のレベルが違うことがあります。P300がそのレベルを自動調整してスピーカーから出してくれるとありがたいですね。

電音エンジニアリング 金子 お客様からは、天井のマイクから拾った音を自己拡声したいというニーズがあります。つまり、その場に居る人に届けたいということです。天井マイクと天井スピーカーではハウリングの問題があって技術的に難しいのは分かりますが、その辺りのリスクをさらに減らした製品が登場したら大変ありがたいですね。定員20名とか音響機器でPAするまでもない微妙な広さの時は、PAマイクと収音マイクと両方揃えたくないというお客様が多いんです。

力石 マイクデバイスを使ったソリューションなので、欲を言えば、音声でコントロールできると嬉しいです。例えば「OK、Shure、セミナー型にして」って喋れば収音ゾーンを変更してくれるみたいな。設定変更にPCもタブレットも要らないのが理想的ではあります。


― 本日はありがとうございました。

 

取材・文:橋爪徹
 

APRESIA System株式会社 企画本部 本部長 力石浩一氏(左)、企画本部 経営企画部 情報システムグループ グループ長 大谷秀登氏(中央)、電音エンジニアリング株式会社 システムインテグレーション事業部 金子真也氏(右)
※撮影時のみマスクを外しています。

 

導入製品

製品名 説明
MXA910 1 ステアラブルカバレッジ技術を採用し、最大8つの独立したローブ(個別収音パターン)を設定することで、発言者の声を天井から極めて正確に収音します。
IntelliMix P300 1 シンプルながらも強力なDSPが、高品質、手軽、費用対効果に優れたビデオ会議アプリケーション向け音声を提供。
MXN5W-C 3 MXN5W-C Microflexネットワーク・スピーカー