初めてのライブ出演、何を持って行くべき?

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ライブパフォーマーになりたての頃は、何もかもを準備しておかないと結局ショーの前にひどく不安になるものです。そこで、パフォーマンスに必要なものとして、入れておくと良いものをここに挙げてみました。

僕の初めてのShureブログでは、初心者のソングライターがオープンマイクのパフォーマンスを成功させる方法について紹介しました。(英語)そこで言及したポイントの一つに、準備の大切さがあります。これは十分な練習や自分のプレイするパートを理解するだけにとどまりません。ライブパフォーマーになりたての頃は、何もかもを準備しておかないと結局ショーの前にひどく不安になるものです。そこで、パフォーマンスに必要なものとして、入れておくと良いものをここに挙げてみました。

 
セットリスト

セットリストは、ライブファンにとってはもらえるとうれしい、ライブ暦を振り返られるもの(僕も結構集めています)。しかし、ミュージシャンたちにとってはそれ以上の価値があります。主に整理用とはいえ、セットリストはどの曲順が一番いいかを決めるためのロードマップになります。セットリストを使い、コンサートごとに曲順を変えていくことで、ペースやフローの違いがわかり、どのように観客が楽しんでくれるかをコントロールできるようになるのです。自分が演奏している曲に集中できるようになり、どこでブレイクを取るかなど他の情報(次のリリース作品やコンサートについてのお知らせや観客への感謝の言葉、または、ちょっと冗談を交えたりするタイミングなど)を付け加えることもできます。

 
トラブルが起きた場合のツール

楽器を演奏するならステージ上で技術的な問題が起きた場合にも備えておきましょう。僕個人としては予備の楽器を用意しておくことをお勧めします。もちろんアーティストとしてまだ新人の間はこれが難しいこともありますが、それでもあらゆる要素に対して備えておくことが大切です。

例として、僕がアコースティックギターで演奏をする時に用意しておくものを挙げてみました。

  1. チューニングペグワインダー、ワイヤーカッター、予備の弦を2パック
    弦楽器を使う場合によく起きるトラブルの一つとして、弦が切れてしまうという状況がありますが、ペグワインダーとワイヤーカッターがあれば、ステージ上でもすぐに弦を交換できます。僕は特に心配性なので、弦の予備は2パック準備します。
  2. 予備のギターピックとカポタスト
    当たり前の準備ですね。ピックを多数用意しておくのはもちろんですが、カポタストは自分が使わなくても誰かが必要になったときのために余分に用意しておきます。
  3. 予備のギターケーブルとギターストラップ
    他のミュージシャンやオーディオエンジニアがギターケーブルのスペアを持っているかもしれませんが、自分で用意しておくのが一番確実です。それに、僕も長い間同じギターストラップ3本を使用していますが、予備のストラップに助けられたことが何度もあります。
  4. チューナーペダル、チューナーのスペア、ACアダプター2個、9V電池のスペア
    僕はBoss TU-3チューナーを使用していますが、バックアップとしてヘッドストックチューナーを用意しています。ACアダプターはメインとしてもバックアップとしても使用できます。9V電池は、ペダルチューナーの電源がステージ上で用意できない場合(まれですが、ありえます)のために用意しておきます。
  5. 良質なマイクと予備のXLRケーブル
    もちろんマイマイクは自分で持って行きます。僕はBETA 58Aを使用しています。Shure PG Alta マイクロホンもビギナーの方にお勧めです。会場に予備がないときのためにXLRケーブルを余分に持って行くと良いでしょう。
  6. 電源タップと延長コード
    大抵の場合は会場に常備されていますが、絶対ではありません。延長コードがなかったためにステージの隅で演奏し続けることになったら悲しいですよね。
  7. スイス・アーミーナイフ
    自分の機材に合うネジ回しが付いたポケットナイフを持ち歩きましょう(ヘッドストックを使用するギターを使う場合には六角レンチも大切です)。もちろん何かを切るときにナイフは役立ちますし、コンサートの後にワインボトルを開けることもあるかもしれませんからね。
  8. ガムテープ
    これは本当に役立つアイテムです!セットリストを張り付けたり、一時的にケーブルや機材を直したり、ガムテープは大活躍します。

ほんの小さなトラブルのためにコンサートを中断しなければいけなくなったりしたら、本当に残念なことです。僕のリストはギター用に偏った選択かもしれませんが、大半はどんな楽器にも通じるアイテムです。準備を整え用具を手元に置いておくことで、できる限り自分で問題に対処できるようにしておく。それが優れたパフォーマーというものです。

 
水、水、水

水分補給の大切さに関しては、一文で書き尽くすことはできません。当たり前と思われるかもしれませんが、僕自身飲み物を用意していないパフォーマーを何度見たことかわかりません。演奏中は水分の補給が必要。これに尽きます。ステージライトに煌々と照らされ、アドレナリンが駆け巡り、汗もかく(楽器を使わずに立って歌うだけでも、もちろん汗はかきます)。ですから必ず手元に水を用意しておきましょう。アルコールやカフェインを摂るという人は、できる限りコンサートの後まで控えるようにしましょう。

 
安心してステージに望むには

これについては多くを説明する必要はありませんね。パフォーマーとしての成長には、時間をかけて経験を積んでいくことが大切です。その間に自分のスタイルを理解し、準備の仕方も変化していくはずです。ミュージシャンによってはベーシックな準備だけが必要だったり、音に関わる部分以外にも大量の準備が必要だったり(衣装、照明、多数の楽器など)することでしょう。

結局は、時には不必要と思えるような準備であったとしても、自分自身が安心していられることが何より大切なのです。ですから、できる限りステージに上がること。毎回、考えられる限りの準備をすること。こうして回数を重ねていくにつれて、自分自身がベストなコンサートを行うために必要な準備が何であるか、わかってくることでしょう。