イベントライブストリーミングのためのオーディオ:仮想イベントの魅力を保つ方法

2021年11月25日 イベントライブストリーミングのためのオーディオ:仮想イベントの魅力を保つ方法

「雑音が多すぎます」「すみません、聞き取れませんでした」「音声が途切れてしまい、最後の人が発言を聞き逃してしまいました」

聞き覚えのある問題でしょうか。私たちは皆、ビデオ会議のフラストレーションに慣れてきてしまっていますが、ライブイベントが企業でも社会生活でも復活してきていることを受けて、リモート参加の管理方法は大きく変わることが見込まれます。

イベントのプランナーや主催者は、1年以上にわたるさまざまなロックダウンの状況によって損失した収益や、失われた人と人との交流を取り戻すことに非常に強い意欲を見せています。それでも、新たな様式に適応しなければなりません。仮想の参加者もライブイベントに加わり、会話に加わることを望んでいるのです。ハイブリッド式のイベントは今後も続きます。

調査100 Event Trends for 2021』(EventManagerBlog.com、2021年1月8日発行)では、ライブイベントの体験とエンゲージメントの需要が指摘されています。クラウドベースの仮想イベントプラットフォームの使用が増え、アクセスは向上しているものの、イベント主催者はリモート参加者が積極的に参加できるようにすることに苦戦しています。イベントのテクノロジーがこのニーズに対応しておらず、プランナーの36%は、仮想への方向転換の際に、エンゲージメントが最大の課題であると考えています(100 Event Trends for 2021』(EventManagerBlog.com、2021年1月8日発行))。

Shureは、魅力的なリモート体験を提供するために、イベントライブストリーミングのための高品質なオーディオが必須の要素であると考えています。なぜオーディオがそれほど重要なのでしょうか。議論に有意義に参加するためには、あらゆる人の意見がしっかりと聞き取れなければなりません。Shureが委託して実施された調査『Every Voice Thought Leadership Report by Shure』では、仮想会議の参加者にとって、映像と比べて、完璧なオーディオ品質の方が4倍重要であることが分かりました。際どいことに、品質の低いオーディオは仮想イベントの参加者にとってフラストレーションの原因となることが多く、将来の参加度について連鎖的な影響を引き起こす場合もあります。

それでは、オーディオに関するよくある問題と、それらを解決して魅力あるハイブリッド式イベントを作る方法を見ていきましょう。

ソーシャルディスタンスの世界における明瞭性

ソーシャルディスタンスは多くの国で引き続き義務付けられていますが、物理的な参加者が安全性と快適性を感じられるようにするために実施されている場合も多くあります。低品質な音響に悩まされることの多い、広い会場で間をあけて人が座る場合、参加者の話す言葉が会場内で聞き逃されることがよくあります。オンラインの参加者の場合、その確率はさらに高まります。これは、一般的にマイクロホンのカバー範囲が十分でないことが原因です。

基本的な第一歩は、全員の声が確実に聞こえる状態にすることです。特に、座席が分散された広いスペースでは、各座席に専用のマイクロホンが必要となる場合があります。

有線のマイクロホンは信頼性が高いものの、長く複雑なケーブル配線によってセットアップが煩雑になり、モビリティが制限されてしまう可能性があります。一方ワイヤレスシステムは柔軟性があり、さまざまなレイアウトに容易に適応します。ここで懸念されることは、多くの場合、範囲の可用性とパフォーマンスに関連するもので、利用可能なチャンネルを十分に確保し、RF干渉やドロップアウトが起こらないようにする必要があります。

新しいハイブリッド形式のイベントで人気を博しているShureのMicroflex® Complete Wirelessシステムは、1つのワイヤレスチャンネルで最大125のカンファレンスユニットを接続できるだけでなく、会議を滞らせないために、干渉を自動的に検知し、回避します。主催者に、システムをセットアップし管理するためのオーディオまたはRFに関する深い知識は必要ないため、イベント自体の取り組みに専念することができます。

イベントストリーミングプラットフォームへの接続

ローカルのオーディオセットアップは部屋全体を完全にカバーしているものの、これをどのようにオンラインストリーミングやビデオ会議プラットフォームに接続すればよいのでしょうか。Shureが提供するソリューションは、 IntelliMix® P300オーディオカンファレンスプロセッサーです。幅広い接続オプションと、主要コラボレーションプラットフォームの認定により、ZoomやMicrosoft Teamsといった現場のイベントオーディオシステムとのシームレスなインターフェースとなり、現地の参加者とリモートユーザーのラップトップやモバイルデバイス上のコミュニケーションギャップを埋めます。

MXCWのようなDante対応ネットワークオーディオシステムは、単一のカテゴリケーブルを介してP300に接続できる一方で、アナログシステムは、ANIオーディオネットワークインターフェースなどのデバイスを通じて統合できます。

音量が大きすぎたり小さすぎたりする問題、ノイズとエコー

音量の変動も、イベントライブストリームでよく生じるフラストレーションの原因です。特に、ヘッドホンで聞いているリモート参加者は、絶えず音量の上下を調節しなければならないことがあります。オーディオエンジニアが手作業でミキシングボードを調整する代わりに、自動ゲインコントロールを備えたオーディオDSPがあれば、一定の音量を保てます。MXCWではこの機能が組み込まれています。

もう一つの例として、対面式のイベントで、リモートで参加する基調講演者がいる場合があります。講演者の声が明確に聞こえ、会場にいる人やリモート参加者からの質問に答えられなければなりません。自動エコーキャンセル機能とノイズ低減機能を備えたIntelliMix P300のようなデジタルデジタル信号プロセッサーがあれば、クリアな音声で効率的な双方向のコミュニケーションを実現できます。

仮想参加者のための高品質なサウンド 

Shureでは、今日、イベントのプランナーや主催者にとって、イベントを開催するのがときには複雑であることを理解しています。しかし、調査100 Event Trends for 2021』(EventManagerBlog.com 、2021年1月8日発行)では、オーディオのみのイベントや、オーディオストリーミングのオプションの提供、あるいはイベントのポッドキャストの提供により、仮想参加者がライブイベントを体験できる道が切り開かれることが示されています。そしてShureが、これまでとは異なる状況に適応しやすくなるように、オーディオソリューションでお客様をサポートします。

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