Case Study

【大学】東京造形大学様|オールインワンシステムで導入・運用の負担軽減、直感的な操作性でレクチャーいらず|Microflex Wireless neXt 2

December 15, 2025 |
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“従来からShureの有線マイクで音声品質の高さに満足していました。neXt 2はアンテナと充電器が一体化されたコンパクトな筐体で、これ1台でマイクシステムが完結するという点が画期的であり、コストパフォーマンスの高さを実感しています”

東京造形大学 教務課 主任 杉浦 啓氏

お客様プロフィール

◎導入事業者
東京造形大学
事業内容:教育機関
https://www.zokei.ac.jp/

◎納入事業者
Totsu株式会社
https://totsu.jp/

◎導入場所
導入場所:東京造形大学 大講義室
竣工日:2025年

課題

東京造形大学では、大講義室に設置されたワイヤレスマイクの老朽化に伴って、機器の更新を計画しました。これを機に、電波干渉で教室あたりに利用できるマイクの本数が少ないこと、使い勝手が悪く管理者負担が大きいこと、マイクのない教室で利用できる音響機器セットが持ち運びにくいことなど、複数の課題を解決する方針を定めました。

ソリューション

東京造形大学は、アンテナと充電器が一体化されたオールインワン設計の「Microflex Wireless neXt 2」を採用しました。neXt 2は大規模な配線やアンテナ設置が不要、同一空間で100台以上のマイクを同時に使用でき、アセスメントや工事などにかかるコストが大幅に抑制されます。複数の教室で実機検証を行い、間違いなく利用できることを確認してから導入を決定しました。

効果

neXt 2は、100~250名規模の広い講義室の隅まで電波が届きます。利用するときは、充電器からマイクを取り外すだけで電源が入り、ペアリングも自動的に完了します。使い勝手がよく、教員から操作方法に関する問い合わせはなくなりました。そのため教務課の業務負担も大幅に軽減されました。学生も自由に利用できるようにしており、さまざまなシーンで活躍しています。
 

【スペシャルインタビュー】


長年使用したマイクを刷新、画期的なソリューションで複数の課題解決へ


東京造形大学は、1954年に設立された桑沢デザイン研究所を前身とし、「社会をつくり出す創造的な造形活動の探求と実践」を建学の精神として1966年に開学されました。現在は東京・八王子の森に囲まれた自然豊かなキャンパスで、デザインや美術表現の制作と研究を行っています。建学以来、多くの著名なクリエイターを輩出しており、デザイン・美術の分野で高い評価を得ています。 

「キャンパスは決して大きくありませんが、そのぶん教職員や学生の距離が近いと感じています。教員と学生が同じ方向を向いて芸術に取り組み、メンターのような関係で指導していく学風が本学の魅力の1つです」と、東京造形大学 教務課 主任の杉浦啓氏は述べています。 

東京造形大学では、講義用の音響設備に課題を抱えていました。大講義室に設置された既存のワイヤレスマイクが長年の使用で性能が低下し、トラブルも頻発するようになっていたのです。そこで教務課では機器の更新に向けて製品の検討に入りました。そうした折、杉浦氏は文教向けのイベントに参加し、Shureのブースで「Microflex Wireless neXt 2」に出会ったのです。

「もともと本学では、Shureの有線マイクを利用しており、音質は非常に満足していました。さらにneXt 2は、アンテナと充電器がすべて一体化されたコンパクトな筐体で、これ一台でマイクシステムが完結するという点がほかになく、画期的に感じました」(杉浦氏)

casestudy_zoukei_uni_1_jp.webp東京造形大学 教務課 主任 杉浦 啓氏

そもそも東京造形大学では、既存マイクの刷新に加え、マイクの増設という課題も抱えていました。以前からマイクを設置していない教室で講義を行うときのために、移動式の有線マイクとスピーカーのセットを用意していました。しかしこの機器は大きく重く、持ち運びに難があったのです。また外部講師を招く対談会などイベントでは、一時的にマイクを増設したいというニーズもありました。

このオールインワンシステムであれば、必要に応じて持ち運び、簡単にマイクの本数を増やせます。そうした考えから、杉浦氏は早くからneXt 2に着目していたのです。

電波干渉の不安がなく、複雑な工事も不要なneXt 2

 東京造形大学では、ほかにもマイクの課題がありました。例えば、キャンパス内には100名以上を収容する広い講義室が7室も密集しており、同時に利用できるワイヤレスマイクの本数に限りがありました。電波のチャネルが重複するため、1部屋あたり2本ほどしか使えなかったのです。登壇者の多い講義ではマイクを使い回す必要があり、運用が煩雑になってしまいます。

neXt 2では、一般的な800MHz帯や混信のリスクが高い2.4GHz帯ではなく、1.9GHz帯の電波を採用しています。そのため同一の空間で100台以上のマイクを同時に利用できます。杉浦氏は「電波干渉を気にすることなく、必要なだけマイクを増設できる点は非常に大きなメリットです」と述べています。

東京造形大学の音響設備の導入・運用を支援するTotsu 営業部門 武蔵野支店 課長の杉田稔氏は、「neXt 2はアンテナ工事が不要で、複雑な設定もいらず、利用のための教育も最小限で済むため、トータルコストを大幅に抑制できるソリューションです。Shureの高品質な音響技術を、講義室のような中規模施設にも手軽に導入できるという点で、東京造形大学のニーズにマッチしていると考えました」と評価しています。

東京造形大学 教務課の小澤 尚輝氏は、「登場したばかりのneXt 2でしたが、Shureは迅速にデモ機を用意してくれました。講義室の教卓の中に本体を設置し、歩き回りながら電波の到達範囲を確認しました。広い部屋の反対側でも問題なく収音できることがわかりました。Totsuの支援でさまざまな場面を想定して性能をテストできたため、安心して導入を決断しました」と振り返ります。

casestudy_zoukei_uni_2_jp.webp 東京造形大学 教務課 小澤 尚輝氏

マイクを持てば利用できる手軽さで管理負担はほぼゼロ

東京造形大学では、100~250名規模の3つの講義室にneXt 2を導入しました。小澤氏によれば、導入作業の負担が小さいことが大きな魅力であったことに加えて、導入後も教員からの問い合わせがほとんどなくなったことを高く評価しています。

例えば従来のワイヤレスマイクは、電源を入れるためにボタンを長押ししなければならなかったり、ミュートボタンと区別しにくかったりすることがあり、教務課のスタッフが使い方をレクチャーするシーンも多かったそうです。

「neXt 2は、充電器から取り外すだけで自動的に電源が入り、本体とのペアリングも完了します。使い終わったら充電器に戻すだけで電源が切れます。紙1枚の簡単な説明書きを用意しておくだけで、迷うことなく直感的に使ってもらえていると感じます。音響設備としての能力を発揮しながら、私たちの業務負担も軽減してくれました。満足度はまちがいなく満点で、一石二鳥の観があります」(小澤氏)

casestudy_zoukei_uni_next2_jp.webp直感的に使用できる Microflex Wireless neXt 2

 東京造形大学では、特に制限を設けず、サークル活動など講義室を利用する学生たちにも自由にneXt 2を利用できるようにしています。教務課で詳細を把握しているわけではないものの、学園祭などさまざまなシーンで活躍している様子で、その手軽さを高く評価しています。

Totsuの杉田氏は、音響のプロフェッショナルの立場から、neXt 2の魅力を次のように語っています。「この直感的なアーキテクチャは、文教領域に最適だと考えています。導入や運用の負担が小さく、電波干渉などの問題もなく、小規模から中規模まで幅広い環境に適します。プロフェッショナルオーディオなどで知られたShureの音響技術を、オールインワンの小型機器で導入できるコストパフォーマンスの高さは大きな魅力です。アナログ音響からデジタル音響への転換を実現するソリューションとして、お客さまへ積極的にお勧めしていきたいですね」

casestudy_zoukei_uni_3_jp.webpTotsu株式会社 営業部門 武蔵野支店 課長 杉田 稔氏

今後、東京造形大学では、他の部屋のマイクシステムの更新を実施していく計画で、neXt 2を有力候補として検討していきたいとしています。また杉浦氏によれば、美術大学ならではの新たな活用方法も視野に入れて、音響設備の強化に努めたいとのことです。

「屋外で講義や作品の評価を行う先生もいますので、自由に持ち運んで使えるような設備を用意できるとよいですね。また本学では映像やアニメーションの制作や研究にも力を入れていますから、より高品質な音響環境を整備していきたいとも考えています。Shureの音響技術は、そうした私たちの取り組みを支える重要な要素になるでしょう」(杉浦氏)

東京造形大学によるneXt 2の導入は、文教領域におけるワイヤレスマイクの新しい在り方や価値を示していると言えるでしょう。使いやすさ・柔軟性・コストパフォーマンスを兼ね備えたneXt 2は、多くの教育現場で活躍する可能性を秘めています。


casestudy_zoukei_uni_groupshot_jp.webp左から、東京造形大学 教務課 主任 杉浦 啓氏、小澤 尚輝氏、Totsu株式会社 営業部門 武蔵野支店 課長 杉田 稔氏
 

導入製品
Microflex Wireless neXt 2 × 3
 

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