【自治体】旭市役所様 | 20本のワイヤレスマイクで、大人数で長時間にわたる会議に対応する | Microflex® Wireless

【自治体】旭市役所様 | 20本のワイヤレスマイクで、大人数で長時間にわたる会議に対応する | Microflex® Wireless

はじめに

“ハウリングが発生しなくなり、会議がスムーズに進むと担当者からもポジティブな声が上がっています。音質面のクレームも一切来ていません”

- 旭市役所 総務課 新庁舎建設班 副主幹 林大樹氏

 

“会議中にマイクが電池切れになったことはありません。充電ステーションのLEDを見れば一目で充電状態がわかるので、セッティングも安心です”

- 旭市役所 総務課 新庁舎建設班 副主査 高木正博氏

お客様プロフィール

◎ 導入事業者

千葉県旭市役所
業種:地方自治体
https://www.city.asahi.lg.jp/

 

◎ 導入場所

導入場所:旭市役所政策決定室
導入時期:2021年4月

 

旭市は、千葉県北東部に位置し、千葉市から50km圏、また東京都心から80km圏にあります。年間の平均気温は15℃と温暖な気候であり、都心との気温比では、夏はマイナス2℃、冬はプラス2℃程度まで違う日もあるなど、夏は涼しく冬は暖かな、過ごしやすい街です。また、自然が豊かな地域であることも魅力のひとつ。北部は干潟八万石といわれる田園地帯が一面に広がり、南部は一大リゾート地である九十九里浜に面していて雄大な自然に触れることができます。そんな気候と自然に育まれた農畜産物の産出額は、全国トップクラス。特に野菜と養豚は県内1位を誇ります。1年を通じて食なら何でも揃う“食の里”として、首都圏の食生活を支えているのが旭市といえます。

2021年の4月にオープンした旭市役所様の新庁舎は、最大100人のキャパシティを持つ会議室を備えています。ワイヤレスマイクによる収音と拡声を旧庁舎の頃から行っており、新庁舎建設に合わせて新たにShureのソリューションを導入しました。
今回、ShureのMicroflex Wirelessが旭市役所様へ導入されるまでの経緯から導入した効果を、旭市役所 総務課 新庁舎建設班 副主幹 林大樹氏と総務課 新庁舎建設班 副主査 高木正博氏にお聞きしました。

 

課題

新庁舎は、建設から50年以上が経過し、耐震性の問題のあった旧庁舎からの建て替えにより誕生しました。また、組織の分散化を解消するために、全課がまとめられています。Shure製品を導入した「政策決定室」は、最大100人のキャパシティを持ち、新庁舎では最も大きい会議室です。主に課長会議や研修会、教育委員会などの定例会で使用され、内部の方はもちろん、外部の方もお招きするなど、多様な用途に使われています。
「災害時には対策本部に転換できるように設計した部屋ですが、平時には20~40人程度が参加する会議で使われることがほとんどです。場所は市長室に近く、市長と課長が迅速に集まって会議を行うことができます。大人数で重要決定を行う部屋という位置付けですね。新庁舎が竣工してまだ半年ですが、稼働率が高い部屋です。」と林氏は説明してくれました。


旧庁舎でもワイヤレスのハンドマイクを使っていましたが、面倒な点があったそうです。高木氏は当時の課題について次のように語ってくれました。
「以前は、ハウリングに気を遣って、複数本あるマイクのスイッチを個別に切ったり入れたりしなければなりませんでした」
「喋っている内容は、以前のシステムでも聴き取れましたが、ハウリングが起こると正確に伝わらず、もう一回言い直してもらうことがありました。また、乾電池式だったので、電池の交換や動作のチェックなどセッティングに煩雑さがありました」と林氏が続けます。
導入したワイヤレスマイクMXW2/Beta58は、計20本にも及びます。実際の使用状況について伺いました。
「会議の種類にもよりますが、参加者は20~40人です。課長会議では事務局も参加しますので、最も多くなり40人くらいになりますね」と高木氏。その上で求められる条件について林氏はこう語ります。
「課長会議では20本のハンドマイクを卓上に設置し、クロストークのように全てのマイクが次々に使われることはないようですが、順番に発言するシーンは実際にあります。40人参加しても2人で1本は割り当てられるよう、ワイヤレスマイクを多チャンネル同時利用できることが条件でした」
なお、政策決定室は可動式パーテーションを使い最大で3分割することが可能です。これまでのところ、分割して複数の会議を同時に行ったことはありませんが、空席エリアが目立つ場合、分割してバックヤード代わりにすることがあるそうです。分割の有無にかかわらず、マイクによる拡声は必ず使用されています。

ソリューション

最大20本のワイヤレスマイクを安定して使用するため、以下の構成のMicroflex Wirelessが採用されました。
音の入り口は、ハンドヘルド型ワイヤレス送信機のMXW2/Beta58を20本、アクセスポイントであるトランシーバーには、8chの受信が可能なMXWAPT8を3台導入し、最大24chまで対応可能にしました。MXWAPT8はデジタルオーディオネットワークDanteに対応しており、イーサネットケーブルのみで配線は完了します(PoE給電)。これらのケーブルはラック内のネットワークスイッチに接続されています。


ミキサーからパワーアンプを介してスピーカーを駆動するPAシステムは、他社製かつアナログ入力専用のため、オーディオ・ネットワーク・インターフェースであるANI4OUT-XLRを6台ラックに設置して、各4ch×6台=計24chのアナログ出力に対応させました。ANI4OUTは、Danteネットワークより入力されたデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換して出力します。出力は、4chパラレルアウトはもちろん、チャンネルサミングにより、ひとつのアナログ出力にまとめることもできます。


ネットワーク充電ステーションのMXWNCS8は、1台でハンドヘルド型マイクを8本収納できるようになっています。マイクを収納するだけで充電が開始され、充電残量や充電レベルをネットワーク上のコンピュータから個別に確認することが可能です。それらの機能を十全に発揮するために、マイクの充電は20本すべて同時に行う必要があることから、計3台のMXWNCS8が設置されました。なお、空いた充電スペースには、4台のハンドヘルド型等の送信機を追加したり、2台までのグースネックベース型送信機MXW8を追加したりすることもできます。

効果

セッティングの煩雑さやハウリング問題は漏れなく解決したという林氏。
「収納スタンドが充電器も兼ねているので、抜いてすぐに使用できるのは便利ですね。ハウリングが発生しなくなり、会議がスムーズに進むと担当者からもポジティブな声が上がっています。音質面のクレームも一切来ていません」
「前はハウリングを気にして発言者以外はその都度マイクのスイッチを切っていましたが、今は入れっぱなしでも問題なく使用できています」と高木氏も手応えを感じている様子でした。
続いて、運用上のトラブルの有無についても伺いました。

「20本全て使っていても、音切れや通信の不安定性はありません。最初の頃は、マイクを充電ステーションに収納し忘れてしまい、充電残量が減った状態のままになったことはありました。充電さえしておけば、使用中に音が途切れるようなトラブルは起きていません」と林氏が述べれば、高木氏は「最長ですと2時間程度の会議をしていますが、会議中にマイクが電池切れになったことはありません。充電ステーションのLEDを見れば一目で充電状態が分かるので、セッティングも安心です」と現場の状況を説明してくれました。連続使用最大9時間以上のバッテリーライフは、会議の安心と利便性を支えています。

―― 自治体における議事録作成やWEB会議の実情と課題

議会や会議で作成する議事録ついて、林氏から現状を伺うことができました。
「膨大な量になる議会の議事録は委託していますが、議会以外の他の会議では、担当者の多くが人力で文字起こししている状態です。もし、今のワイヤレスマイクで拾った音を自動で文字起こししてくれるなら、現場の人間は喜びますし、とても便利だと思います」

高木氏は、議事録作成で発生している実作業について「政策決定室などで行う通常の会議は、ICレコーダーで録った音声を自分で文字に起こすことがあります。これはとても大変で、2時間の会議ですと丸1日は作成に掛かってしまいます。ICレコーダーですから内容が聞き取りづらく難航することも少なくありません」とリアルな実態を語ってくれました。

また、コロナ禍に伴って増えつつあるWEB会議について、林氏は次のように語ります。「実際に少人数のリモート会議をノートパソコンで行っているのは何度も見かけています。マイクはUSBで挿すタイプの製品を使っているようですが、収音性能の限界からどうしてもパソコンの周りに参加者が密集している状況です。つまり、マイクに近づかないと声をはっきり拾ってくれません。Shureの製品を使えば、今のワイヤレスマイクをそのまま音声の入力装置として使えるそうなので、カメラを意識しつつ、通常の会議と同じような距離感で会話できるのは魅力的です」

 

Shureのソリューションは、上記のような課題をシンプルなシステムで解決することが可能です。
計20本のMXW2/Beta58をそのままマイクデバイスとして使用する場合、製品を1種類だけ追加することが必要です。具体的には、ネットワーク対応のオーディオインターフェースIntelliMix® P300を3台設置します。3台設置することで20本のマイク全ての同時使用が可能となります。このオーディオインターフェースのどれか1台とPCをUSBで接続します。議事録作成は、PCにインストールした文字起こし用のソフトウェアによって運用が可能となり、WEB会議では同じくPCにインストールしたZoomなどの会議用アプリからオーディオデバイスの設定をするだけでシステムが成立します。文字起こし用のソフトウェアは、PCの他にタブレットにも対応しており、iPadなどに音声を取り込んで運用することも可能です。
なお、WEB会議においては、スピーカーなどの拡声用の機材も相手の声を聞くためにそのまま流用できるため、音声入力・出力の両面から改善を図れます。
「文字起こしの正確性は見定めが必要だと思いますが、外部委託のコストや人力で行っている負担の削減ができるなら、検討してもいいかもしれません」と林氏は期待をにじませながら語ってくれました。


取材・文:橋爪徹

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導入製品

製品名 説明
MXWAPT8 3 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応の、壁/天井にすっきりとマウントできる8チャンネルワイヤレスアクセスポイントです。
MXWNCS8 3 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応の、マイクロホン充電ポートを8基備えた充電ステーション
MXW2/BETA58 20 Microflex Wireless マイクロホンシステム対応のハンドヘルド送信機
SM58 4 ライブパフォーマンス、音空間の創造、スタジオレコーディングでのボーカル収音のために生まれた、プロ仕様のカーディオイド・ ダイナミック・マイクロホンです。
ANI4OUT 6 Dante™デジタルオーディオ信号を4つの独立したライン/マイクアナログ信号に変換
CRT1 2 1 Rack unit component rack tray for P300-IMX, ANIUSB, ANI22, ANI4IN and ANI4OUT Audio Network Interfaces.