Shure

AXT Digitalの周波数ダイバーシティ機能がノートルダムスタジアムでのアメリカンフットボールの審判音声を途切れなく伝送

顧客プロフィール

パコ・ベイヤー(Paco Bayer)氏は、ノートルダム大学ジョイスセンターのオペレーションマネージャーであり、フットボールのホーム試合ではFOH音響エンジニアを務めています。

課題

ノートルダムスタジアムでのフットボール試合の全国中継において審判用ワイヤレスマイクロホンの途切れない音声伝送を保証すること

ソリューション

AXT Digitalワイヤレスシステムの周波数ダイバーシティ機能により、干渉を自動的に検出し、リアルタイムでチャンネルを切り替えることで回避

効果

審判用マイクロホンのドロップアウトまたは干渉のリスク低減、著作権のあるコンテンツの暗号化伝送、Danteネットワーク経由での信号伝送

導入事例詳細

音響エンジニアのパコ・ベイヤー氏にとって、2016~17年のノートルダム・フットボール・シーズンは、ノートルダムスタジアムの改修工事が続いていたことから困難な幕開けとなりました。ワイヤレスマイクロホン、特にNBCによるホームゲームの中継の際にフィールドで使用される重要な審判用マイクロホンに最適なアンテナ設置場所が工事の関係で限られたためです。

4チャンネルのShure AXT Digitalシステムを試す機会が得られたベイヤー氏は、そのチャンスに飛びつきました。4台の送信機のうち、2台のハンドヘルド型はハーフタイムショーに使用し、2台のボディーパック型は審判用マイクロホン専用としました。

ベイヤー氏は、2台のADボディーパック型送信機で2つのアクティブUHF周波数を使用。干渉が検出された場合にクリーンチャンネルへのシームレスな切り替えが可能な周波数ダイバーシティ機能に大いに感銘を受けました。

「審判用マイクロホンは放送とスタジアムの両方に送られるため、極めて重要なチャンネルです。AXT Digitalシステムは魔法のように効果を発揮してくれます。シーズンを通じて審判用マイクロホンの不具合は一度も発生せず、たとえ何が起ころうと大丈夫という確信が得られる点が気に入りました」(ベイヤー氏)

ベイヤー氏は、システムのデジタルアーキテクチャーがこの運用環境において大きな助けとなることも気づきました。AXT Digitalは、長い運用距離により、たとえアンテナ位置が最適でなくてもフィールド全体をカバーしました。また、広い帯域幅に加え、限られた周波数帯域の中でより多くのチャンネルを確保できるため、試合日の需要に対応するのに十分な周波数が確保されました。さらに、DanteおよびAES出力オプションや、音声のデジタル暗号化によるセキュリティーも高く評価しています。

「スタジアムとしてはそれほど多くのチャンネルを運用していませんが、試合日には主にマスコミ関係の250のUHF周波数をコーディネーションするため、RFスペクトラムが非常に混在します。AXT Digitalは信頼性が非常に高く、他の関係者と調整を図るよりもAXTの周波数を切り替えた方が簡単に競合を解決できることが何度かありました」(ベイヤー氏)

ベイヤー氏は、改修工事の完了を待って、8チャンネルのAXT Digitalをノートルダムスタジアムの主力ワイヤレス設備として指定する予定です。また、すべてのシステムをDante経由でネットワーク接続し、NBC放送中継車とスタジアムのビデオクルーに信号を直接送るようにするつもりです。

「シーズンを通じてテストした結果から、AXT Digitalは最も過酷な状況において本領を発揮するということが言えます。音質は最高で、RF性能も卓越しています。ワイヤレスシステムに大きな信頼が置けるのは素晴らしいことです」(ベイヤー氏)

導入製品一覧

数量
モデル名
説明
1
AD4Q
AXT Digital 4チャンネル受信機
2
AD1
AXT Digitalボディーパック型送信機
2
AD2
AXT Digitalハンドヘルド型送信機
1
SBRC
ラックマウント型充電ステーション