顧客プロフィール
LD Systems社（米テキサス州ヒューストン）は、ライブパフォーマンス、音楽フェスティバル、ロデオ、企業イベント、スタジアム、アリーナ、劇場、教会をはじめとする各種イベント／会場の音響・照明・映像を手掛ける制作サービス会社／AVシステムインテグレーターです。
LD Systems社URL：wwww.ldsystems.com
課題
シカゴ中心街で開催されるロラパルーザ2017のペプシステージに毎日出演する9組のパフォーマーに対し、野外での安定したワイヤレス伝送を保証すると同時に優れたサウンドクオリティーを提供すること
ソリューション
4チャンネルのAXT Digitalハンドヘルド型ワイヤレスシステムを標準のボーカル・マイクロホン・システムとして採用
効果
最大限の運用可能チャンネル数の確保、ロラパルーザの他のステージとの周波数コーディネーションの容易さ、安定したRF性能、卓越したサウンドクオリティー
導入事例詳細
ロラパルーザ（Lollapalooza）は、音響会社にとって、信頼性の高いワイヤレスマイクロホンを提供できるかどうかが毎年試される場となっています。シカゴ湖畔に位置するグラントパークの各所に設けられた8つのステージにおいて、4日間にわたって終日パフォーマンスが繰り広げられます。今回で参加4年目となるLD Systems社（米テキサス州ヒューストン）は、フェスティバルの成功に向けて、Shure AXT Digitalの4チャンネルシステムを使用することにしました。
LD Systems社の音響エンジニア兼システム技術者で、ペプシステージのチーフ音響クルーを務めたジュリアン・ゲイツ（Julian Gates）氏は、次のように説明します。「私が普段使用するワイヤレスシステムはShure UHF-Rなのですが、ロラパルーザで4チャンネルAXT Digitalシステムを試用する機会に恵まれました。こうした重要なショーで新しいものを試すということで少し緊張しましたが、まったくの杞憂で、本当に信頼できるシステムであることがわかりました。私は4日間で36アクトのほとんどでミックスを担当しましたが、サウンドクオリティーは驚異的だと断言できます。これほどピュアなサウンドは、他のハンドヘルドシステムでは経験したことがありません」
シカゴ中心街で開催される野外音楽フェスティバルにおける最大の問題は、言うまでもなく十分な数の運用可能周波数の確保です。しかし、ペプシステージでは、アーティスト側が用意したシステムをAXT Digitalで補うことができたため、問題は一切発生しませんでした。「ロラパルーザではRFはすべて運営側によって集中管理されており、周波数の割り当てが変わることがあります。AXT Digitalの場合、周波数の切り替えが必要になったときは周波数を入力し、送信機を同期するだけで即座に対応できました」（ゲイツ氏）
ゲイツ氏は、20分の入れ替え時間で1日9アクトをこなす慌ただしい現場に対応するクルーにとって助けとなった、AXT Digitalのスマートな充電池システムにも感銘を受けました。LD Systems社のクルーは、各アクトが終わると、AD2ハンドヘルド型送信機を充電のためにShure SRBC充電ステーションに挿入し、次のパフォーマーのアクトに備えます。「送信機の充電はその20分でほぼ100%完了し、問題はまったく発生しませんでした。おかげで、本当にタイトなタイムテーブルの中で心配事が1つ減りました」（ゲイツ氏）
AXT Digital送信機に装着されたKSM8 Dualdyne™カプセルは、クルーの大きな注目を集めました。「KSM8のワイヤードは当社でも何本か所有していますが、これまでワイヤレスで使用したことはありませんでした。KSM8はハウリングマージンを稼ぐことができますし、シンガーがオフ気味に歌っても低域や音の芯が失われないところが気に入りました。かなり好印象です」（ゲイツ氏）
今回もロラパルーザを乗り切ったジュリアン・ゲイツ氏は、AXT Digitalの大ファンになりました。「新しいシステムの実力は試してみないことにはわかりません。試してみて言えることは、AXT Digitalは本当に素晴らしいということです。RF性能は申し分なく、サウンドも素晴らしく、しかも充電池システムも用意されており、非の打ち所がまったくありません」（ゲイツ氏）