Shure

ガスリーシアターがシームレスなシステム統合と優れたRF性能でAXT Digitalを採用

顧客プロフィール

ミネアポリス中心街に位置し、1つの建物内に3つの劇場を収容したガスリーシアター(Guthrie Theater)は、過酷なRF環境の中で大規模な古典・現代舞台制作を行っています。

課題

大規模舞台制作において、既存のアンテナシステムを使用してAXT DigitalとAXTアナログおよびUHF-Rシステムを統合すること

ソリューション

AXTスペクトラムマネージャーを含め、AXT DigitalワイヤレスのADシリーズ送信機16チャンネルを既存のUHFワイヤレスのインフラストラクチャーで運用

効果

既存のShureシステムのインフラストラクチャーとの容易な統合、RF性能の大幅な向上、極めて高い信頼性

導入事例詳細

ガスリーシアターは、ミネアポリス演劇界の中心であり、そのパフォーマンス空間において最高水準の古典および現代舞台制作を行っています。音響システムの設計・運用を担当するマスター・サウンド・エンジニアのポール・エストビー(Paul Estby)氏とアレックス・リッター(Alex Ritter)氏は、中心街にあるテレビ塔ゆえの過酷なRF環境の中、同じ建物内に2つのステージが背合わせに配置されているという難しい状況に対処するため、Shureのワイヤレスインフラストラクチャーを頼りに音響システムデザインとオペレーションを行っています。

ガスリーシアターは、「South Pacific」と「The Parchman Hour」の公演中、既存のアンテナシステム、AXTスペクトラムマネージャー、およびWireless Workbenchに16チャンネルのShure AXT Digitalワイヤレスを統合し、評価を行いました。エストビー氏は、既存システムと容易に統合すると同時に大幅な性能向上が得られたと語ります。

「South Pacific」の10週間公演では、AXT DigitalをスペクトラムマネージャーおよびShowLinkアクセス・ポイントと共に、既存の12チャンネルAXTアナログシステムに統合したほか、8チャンネルのShure UHF-Rも使用しました。ガスリーシアターは、スペクトラムマネージャーとShure Wireless Workbenchを利用して周波数コーディネーションとRFモニタリングを行っています。ポール・エストビー氏は、既存スペクトラム・マネージャー・ハードウェアの簡単なファームウェアアップデートが必要になったぐらいで、AXT Digitalを既存システムにシームレスに統合することができたと語ります。

「AXT Digitalが効率を念頭に置いて設計されていることは明らかです。デジタルアーキテクチャーにより、利用可能な周波数帯域の中でより多くのチャンネルを確保できることに加え、Workbenchとスペクトラムマネージャーによるコーディネーションとモニタリングも完璧に働きます。1Uのラックスペースで4チャンネルに対応した受信機も気に入っています」(エストビー氏)

また、舞台にほとんど出ずっぱりのキャスト、1人の役者がずぶ濡れになるシャワーシーン、舞台の1階下に配置された楽屋といった課題もありました。

「AXT Digitalはまさに信頼の置ける役者のようでした。両公演を通じてハードウェアの不具合は一度も発生せず、音響性能面でもRF性能面でもとても満足できました。既存のAXT ShowLinkシステムに完全に対応しているということは、いかに考えられた設計であるかを物語っています。最先端のADX送信機、特に劇場用途に最適なマイクロボディーパック型送信機が今から非常に楽しみです。発売された暁には、間違いなく当劇場の設備に加わることになるでしょう」(エストビー氏)

導入製品一覧

数量
モデル番号
説明
4
AD4Q
AXT Digital 4チャンネル受信機
16
AD1
AXT Digitalボディーパック型送信機
2
AD2
AXT Digitalハンドヘルド型送信機
2
SBRC
ラックマウント型充電ステーション