ULX-D デジタルワイヤレスシステムがSibos国際金融会議で重要な役割を果たしました。

ULX-D デジタルワイヤレスシステムがSibos国際金融会議で重要な役割を果たしました。

このSibosが2012年秋、日本で始めて開催されました。会場となったのはインテックス大阪(大阪市)で、今年は世界137カ国から6千人以上の金融関係者が参加。4日間の日程で、90以上の会議/セミナーが行われました。  

そして今回、その音響システムで重要な役割を果たしたのが、Shureのワイヤレスシステムです。Shureのワイヤレスシステムは、メインのディスカッションホールのほか、中小合わせて4つのホールとテント内で、計57波のワイヤレスシステムが使用されました。  

6年以上、Sibosの音響システムの設計を手がけているオーディオデザイナーのロン・ローマン(Ron Lorman)氏は、Shureのワイヤレスシステムについて、「音質、機能、信頼性、そしてテクニカル・サポートを考慮すれば、Shureが最良の選択肢だ」と語ります。

「こういうイベントでは、普通のコンサートなどととは異なる機材選定の要件がある。音響システムに求められる最も重要な要件は、人間のスピーチを明瞭に再生すること。これが何よりも重要なんだ。Sibosには、様々な国や地域の人たちが参加する。当然、人間のスピーチの質は、言語によって大きく変わってくる。私に課せられた使命は、どのようなスピーチでも明瞭に、心地よく再生することなんだ。それを実現するためには音響機器のクオリティーが重要で、市場に出回っているものの中でも最も優れたものを使用しなければならない。となると、ワイヤレスシステムに関しては、Shureがベストな選択肢ということになる」(ローマン氏)  

その長いキャリアの中で、様々なイベントの音響システムを設計してきたローマン氏ですが、今回日本で行われたSibosは「これまでのようにはいかない、非常にチャレンジングな現場だった」と語ります。

「Sibosは、複数のホールで同時にカンファレンスやディスカッションが進行するので、合計すると100波前後のワイヤレス・システムが必要となる。しかしご存じのとおり、日本の従来のA帯では最大でも39波しか使用することができない。今回のSibosの音響システムを設計するにあたり、最初にクリアしなければならない問題が周波数だったんだ。  

一昨年の11月、私は日本のSibosで使用するワイヤレスシステムについてディスカッションを行うため、Shureの香港オフィスに出向いた。そこから、いろいろなプランニングを始めたのだけど、ベストな方法はShureの新しいデジタルワイヤレスシステム、ULX-Dを使用することだった。ULX-Dなら、A帯とB帯で合わせて最大45波、同時に使用することができるからね。しかしULX-Dは新製品で、私たちがプランニングしていた時点では、デュアルとクアッドのレシーバーの認可が下りていなかったんだ。だからギリギリまでシステムは決まらなかったのだけど、Sibos開幕の2ヶ月前に認可が下りた。皆で祈ったのが功を奏したのか(笑)、何とかULX-Dを日本で使用できることになったんだよ」(ローマン氏)  

今回のSibosでは、ULX-Dをメインに、UHF-RやUHF-R MWといったワイヤレスシステムを運用。先述のとおり、計57波のワイヤレスシステムが使用されました。ローマン氏はULX-Dについて、「今回のイベントを救ってくれただけでなく、本当に素晴らしいワイヤレスシステムだ」と高く評価しています。

「ULX-Dの魅力は、もちろんチャンネル数の多さもあるのだけど、とにかく音質が良いこと。ULX-Dのおかげで、明瞭で自然なスピーチサウンドを得ることができた。占有帯域幅が狭いにも関わらず、高調波歪みも極めて少ないし、本当に素晴らしい音質だね。それと信頼性も申し分ない。RF出力が1mWでの“High Density”モードは、特に厳しいRF環境下でもミスが許されない現場を手がけている私のような人間にとって、命綱のような機能と言えるんじゃないかな。今回のSibosでは4日間の会期中、1波としてドロップアウトすることはなかったし、細かいトラブルを含め、ワイヤレスシステムでの問題はまったく生じなかった。最新の基準に準拠した暗号化機能も備わっているし、現在市場に出回っているデジタルワイヤレスシステムの中で最も優れた製品だということを改めて実感したよ」(ローマン氏)  

今回のSibosでは、ULX-DはラベリアマイクロホンのWL185およびMX150との組み合わせで使用されました。普段はWL185を使用することが多いというローマン氏ですが、「MX150は超小型なので、ダブルマイキング時にとても使いやすい」と語ります。

「今回、MX150は登壇するすべてのエグゼクティブ用に使用したのだけど、フィードバックマージンを稼ぐための適度なリジェクションもあるし、とても扱いやすいラベリアマイクロホンだなと感じた。今後もぜひ使っていきたいマイクだね」(ローマン氏)  

何事も無く、4日間の日程を終えたSibos。ローマン氏は、「今回のSibosでの音響システムは、100%成功だった」と語ります。

「音響システムの運用を100%の成功に導いてくれたのは、間違いなくShureのおかげだね。ULX-DをはじめとするShureの優れた製品と、スタッフの強力なサポートのおかげで、4日間の日程を問題無く終えることができた。私はこのイベントを終えてすぐに、主要なクライアントで使用するためのULX-Dをオーダーすることを決めたよ。ULX-Dは、私がこれから関わるすべてのイベントに絶対に有益な製品だと感じたんだ。  

私は長年Shureの製品を使ってきたし、今後もずっと使い続けるだろう。Shureは、私が必要なときにいつもそこにいてくれる。この関係は、これから先も変わらないね」(ローマン氏)

 

 

1) ここ6年以上、Sibosの音響システムの設計を手がけているオーディオデザイナーのロン・ローマン(Ron Lorman)氏

2) Sibosのメイン・ステージでオペレートを手がけたリサ・ウッドワード(Lisa Woodward)氏

「私は、Sibosのようなカンファレンスや企業イベントなどを主に手がけているオペレーターで、ロンとはよく仕事を共にしています。先日も企業名は明かせませんが、サンフランシスコで行われた有名なメーカーのイベントをロンと共に手がけました。  機材に関しては、こういったイベントではShureのワイヤレスシステムは定番ですね。信頼性が高く、安心して使用することができます。今回もすべてのワイヤレスシステムはShureのものだったのですが、何のトラブルも起きていません。新しいULX-Dも、非常に優れた音質を持ったワイヤレスシステムであるという印象です。」(談)   

 

3) 2012年10月29日から11月1日の4日間、大阪のインテックス大阪で開催された『Sibos 2012 大阪』

4) Sibosでは、様々な会議が複数のホールで同時進行で行われる

カンファレンスルームで使用された会議用マイクロホン、Shure Microflex

5) 今回のSibosで活躍したShureの新しいデジタルワイヤレスシステムULX-DとワイヤレスシステムUHF-Rおよび専用ソフトウェアWireless Workbench 6

6) カンファレンス用の送信機 - ULX-DとUHF-R

7) Shureのワイヤレスシステム-ULX-D(クアッドチャンネル受信機)とUHF-R MW

 

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製品名 説明
ULX-D® ULX-D® プロフェッショナルSRに最適な、高耐久性でインテリジェント、暗号化対応のハードウエアで、妥協のない明瞭な音質と卓越したRF パフォーマンス効率性を提供します。