【事業所】 生活協同組合パルシステム神奈川様 | シーリング・アレイ・マイクロホンで実現したスマートなWeb会議システム | MXA910W-60CM

【事業所】 生活協同組合パルシステム神奈川様 | シーリング・アレイ・マイクロホンで実現したスマートなWeb会議システム | MXA910W-60CM

はじめに

Web会議の事前準備と片付けが不要になり、大幅に時間を節約できるようになりました

生活協同組合パルシステム神奈川 総務財務部 総務課 課長 内藤努氏

お客様プロフィール

生活協同組合パルシステム神奈川は、神奈川県全域で事業を行うパルシステム・グループの生活協同組合で、昨年設立20周年を迎えました。生活物資の供給が主な事業で、食材や生活用品の個人宅配を中心に展開。また、共済・保険事業や電力事業、福祉事業を手がけるなど、幅広く活動しており、現在、パートナー職員(パート勤務)を含めると1,000人以上の職員が在籍しています。

コロナ禍でWeb会議のニーズが増えたことにより、新横浜本部の『2A会議室』の音響設備を改修し、シーリング・アレイ・マイクロホン MXA910を導入しました。

生活協同組合パルシステム神奈川
事業内容:生活物資の供給、共済・保険、電力・福祉事業
業種:協同組合
導入場所:生活協同組合パルシステム神奈川 新横浜本部 2A会議室
URL:https://www.palsystem-kanagawa.coop/

納入事業者:株式会社ウチダシステムズ
URL:http://www.uchida-systems.co.jp/

課題

生活協同組合パルシステム神奈川の新横浜本部にある『2A会議室』は、教室型のデスク・レイアウトで40名弱収容できる中規模の会議室です。本部内の5つの会議室の中では最も広く、稼働率の高い会議室であり、総代会議や理事会、組合員の会合や職員の会議など、様々な用途で使用されます。室内には拡声用のマイク・システムが設置されていますが、コロナ禍でWeb会議でも使われるようになり、会議のたびにマイクやスピーカーをセッティングしなければならないのが問題になっていました。

ソリューション

生活協同組合パルシステム神奈川から相談を受けたシステム・インテグレーターの株式会社ウチダシステムズは、Web会議専用の収音装置として、シーリング・アレイ・マイクロホン MXA910の天井への設置を提案。会議室の管理者であるパルシステム神奈川総務課課長の内藤努氏は、Shureのショー・ルームでMXA910の音質を体験、その収音性能を高く評価し、導入が決まりました。MXA910は、ホワイト・カラーのMXA910W-60CMを2台設置。取り付け位置は、ロの字型と白板を向いた形の2つのデスク・レイアウトを想定し、最も収音効果のある位置をシミュレーションして決定しました。

効果

2021年1月中旬から運用されているWeb会議システムは、課題だった会議前のセッティング/会議後の片付けの手間が省け、大幅に時間が節約できたとのこと。パルシステム神奈川の内藤氏は、その使用感について以下のように述べています。

「マイクロホンをセッティングしてテストをする手間が無くなり、すぐに会議できるようになったのが一番大きいですね。会議の事前準備と片付けが無くなり、トータル40分くらいの時間が節約になったのではないかと思います。実際に使用するのはスタッフが中心なのですが、Web会議時の音質について何か言われたことは一度もありません。今回、タッチ・パネルですべてをコントロールできるようにしていただきましたので、使い勝手もとてもシンプル。みんな使いこなしています」

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ユーザーの声 - スペシャルインタビュー

コロナ禍で増えたWeb会議を円滑に行うため会議室を改修。会議用のマイクロホンとして、数あるシーリング・マイクの中からMXA910を選定した理由は何だったのか。パルシステム神奈川総務課課長の内藤努氏、システム・インテグレーターである株式会社ウチダシステムズの営業課担当課長の古宿克己氏、営業推進部NW推進課副主査の小林俊哉氏にお話を伺いました。

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● 食材の個人宅配の先駆け、パルシステム

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———はじめに、パルシステム神奈川様について簡単にご紹介いただけますか。

内藤 私どもは神奈川県全域で事業を行っているパルシステム・グループの生活協同組合で、“けんぽく生協”と“生協ゆい”という2つの組織の合併によりスタートし、昨年設立20周年を迎えました。生活物資の供給が主な事業で、食材や生活用品の個人宅配を中心に展開しています。また、供給事業だけでなく、共済・保険事業や電力事業、福祉事業を手がけるなど、幅広く活動しています。現在、パートナー職員(パート勤務)を含めると1,000人以上の職員が在籍しており、この新横浜本部のほかに配送センターが12カ所あります。
 一般の人にとっては、生協というと実店舗のイメージが強いと思うのですが、私どもは実店舗を持っておらず、宅配専門で事業を行っているのが特徴です。店舗が無い分、外から事業内容が見えにくいのではないかと思い、他の生協に先駆けてテレビCMなども打たせていただきました。そういった宣伝活動によって、皆さんの認知度も少しずつ上がってきたのではないかと思います。

パルシステム神奈川 総務課課長 内藤努 氏

——— 東京や埼玉のパルシステムとは別の組織なのでしょうか。

内藤 パルシステムグループの生活協同組合はほかに、東京都、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、福島県、山梨県、静岡県、新潟県、宮城県にありますが、それぞれは完全に独立した組織になります。扱っている商品はほぼ同じで、生活物資の供給という事業活動においては連合体ではあるのですが、社会貢献など他の事業に関してはまったく一緒というわけではありません。それぞれがそれぞれの考え方で事業を行っているんです。

——— この10年で食品の宅配サービスは一般家庭にかなり浸透した印象で、それを受けて最近ではスーパーやコンビニなども宅配事業を行っています。他の宅配サービスと比較したパルシステム神奈川様の特色、強みというと?

内藤 生活協同組合は全国にありますが、個人宅配に関してはパルシステムグループが先駆けなんです。昔は5〜6人の組合員が共同で購入するというスタイルが主流でしたので、個人宅配を始めた当初は、“組合員同士の繋がりが失われてしまうのではないか”という懸念もありました。しかし時代に合ったサービスを提供していこうということで継続した結果、今では多くの方々にご利用いただいています。

 ご質問の他の宅配サービスとの違いですが、私どもは初期の頃から一貫して、“産直”にこだわりを持って食材を選んでいます。価格で勝負すると、どうしても生産者の皆様に切り詰めてもらわなければならなくなってしまう。私どもは昔から取引してきた生産者の皆様を大切にしたいと考えているので、消費者との間に立ち、どちらも共生できるような価格と商品構成で宅配サービスを展開しています。

 また、定期的に食材を届けるというスタイルも、私どもの特徴だと思っています。インターネット通販サイトやネット・スーパーなども食材の宅配サービスに参入していますが、それらのほとんどは注文ごとに食材を届けるというスタイルです。私どもは毎週欠かさず、決まった曜日に食材をお届けする。それによって利用者は食材購入のリズムを作ることができますし、そういうスタイルが合っている方は、私どもの方が適しているのではないかと思います。ご家庭の“ 御用聞き”のような感じですね(笑)。実際、この定期宅配というスタイルが、利用者の皆様には高く評価されています。もちろん、今の時代は生活スタイルも多様化していますので、生活のリズムが不規則な方には定期宅配は合わないでしょうし、向き/不向きは当然あると思っています。

———パルシステム神奈川様のここ最近の取り組みについておしえてください。

内藤 少し前から、対面せずに品物を届けるという宅配方法を取り入れました。お買い物袋のようなバッグを玄関先にぶら下げていただき、配達員は在宅されていることを確認した上で、品物をバッグに入れて帰る。これまでも保冷箱に品物を入れて帰るという宅配方法はあったのですが、在宅されている場合は必ず手渡しで品物を届けていました。しかしこのコロナ禍で、“対面せずに品物を受け取りたい”という要望がありましたので、中間的なパターンを新たに取り入れたんです。

 また、コロナ禍で生活が厳しくなっている人が増えているということで、生活困窮者のためのフード・バンクに食材を寄贈するという取り組みも行っています。最近は食材が不足気味のようで要望が増えている。私どもは営利企業ではありませんので、すべての利益は組合員の皆様と社会に還元するという考えなんです。そういった団体への支援は継続的に行っていきたいと考えています。

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● コロナ禍で増えたWeb会議を円滑に行うべく、MXA910を導入

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生活協同組合パルシステム神奈川 新横浜本部 2A会議室

——— 今回、Web会議システムを導入されたという会議室についておしえてください。

内藤 パルシステム神奈川の新横浜本部2階にある『2A会議室』という会議室になります。『2A会議室』は、現在のビルに本部を開設した約15年前から利用している会議室で、5部屋ある会議室の中では最も広い部屋になります。総代会議や理事会、組合員の会合や職員の会議といった用途で使用し、デスクを教室形式でレイアウトした場合は40人弱は収容できるのではないかと思います。

——— Web会議システム導入以前、音響設備は導入されていたのでしょうか。

内藤 わりと広い会議室ということもあり、拡声目的のマイク・システムは最初から活用していました。音響設備に関しては、基本入居時に導入したものを使い続けており、老朽化して壊れたものから改修するという方針で運用しています。

——— Web会議システムを導入しようと思ったのはなぜですか?

内藤 昨年の春前から新型コロナウイルスが問題になり、Web会議を導入する企業が増えましたが、私どもの場合はまず供給事業が逼迫したので、本部のスタッフは配送センターにヘルプに入るようになりました。なので最初のうちはWeb会議システムへのニーズはそれほどでもなかったのですが、第一波が過ぎ去った7月くらいからでしょうか。手探りでWeb会議システムを使い始めたんです。そしてどんどんWeb会議の方がメインになっていき、多くの人が集まって会議するということがほとんど無くなりました。しかしWeb会議が主流になるにつれ、スタッフからは“会議のたびにカメラやスピーカーを設置するのが大変”という声が寄せられるようになり、もっとシンプルにWeb会議ができるようにならないものかと、ウチダシステムズさんに相談したのが今回の改修のスタート・ポイントになります。

古宿 パルシステム神奈川様からお話しがあったのは昨年9月のことで、私どもとしても何とかお役に立ちたいと思いました。そして社内の技術チームに相談し、ShureさんのMXA910をご提案させていただきました。

株式会社ウチダシステムズ 営業課担当課長 古宿克己 氏

小林 実際に『2A会議室』を拝見させていただいたところ、思っていたよりも広い会議室で、会議内容によってデスクのレイアウトを変更するというお話でした。パルシステム神奈川様からは、“煩わしいセッティングなしにWeb会議ができるようにしてほしい”というご要望がありましたので、それまで使用していた拡声用のマイク・システムはそのまま残し、Web会議用のシーリング・マイクの設置をご提案させていただきました。シーリング・マイクを天井に設置すれば、デスク上にマイクロホンをセッティングする必要がなく、レイアウトを自由に変えることができる。Web会議用システムにはベストな選択肢ではないかなと。

古宿 一昔前までは会議室で使用するマイクロホンというと、ハンド・マイクやピン・マイクが主流でしたが、Web会議の普及によって一気にシーリング・マイクに注目が集まってきた感じがします。

——— 数あるシーリング・マイクの中からMXA910を推薦した理由をおしえてください。

小林 以前、弊社のパートナーである東通産業さんが外資系のコンサルティング会社のAV設備工事を手がけていた際、すべての会議室にMXA910を設置していたのを拝見したことがあり、そのときの印象がもの凄く良かったんです。音質はもちろん、スッキリしたデザインも良いですしね。他のメーカーからも同じようなシーリング・マイクが発売になっていますし、それぞれ特色があるとは思いますが、お客様が求めているのは収音能力が高く、誰でも簡単に使えるものです。ShureさんのMXA910は、そういった要件をすべて備えていましたので、今回は他社製品との比較は行いませんでした。
 しかし、いくらシーリング・マイクの良さを説明しても、上手く伝えることはできないと思ったので、内藤様にはShureさんのショー・ルームにご足労いただき、実際に体験していただきました。それが昨年11月のことです。

株式会社ウチダシステムズ 営業推進部NW推進課副主査 小林俊哉 氏

内藤 ショー・ルームで音を聴かせていただいて、“こんなに凄いものがあるのか”と本当に驚きました。天井に付いているのにも関わらず、ハンド・マイクのような音で拾ってくれて、その“地声感”は想像以上のものでした。ウチダシステムズさんからは“凄い”という話は聞いていたんですが、ここまで収音できるものなのかと。ちょっとしたささやき声まで拾ってしまうんじゃないかと心配になったくらいでした(笑)。

天井に取り付けたMXA910W-60CM

———今回の改修で導入されたシステムは、どのような構成になっていますか。

小林 MXA910は、ホワイト・カラーのMXA910W-60CMが2台で、他にはエコー・キャンセラーと映像設備を設置させていただきました。MXA910の取り付け位置に関しては、デスクのレイアウトがロの字型と白板の方を向いた形の2パターンがメインというお話でしたので、Shureさんに事前にシミュレートしていただき、どちらのパターンでもきれいに収音できる位置に取り付けました。MXA910は収音性能がとても高いので、この広さの会議室でも2台設置すれば十分ですね。取り付けにあたっては、一般の会議室なので天井に補強を入れた程度で、特に障害はありませんでした。工事は昨年12月から1月にかけて行い、1月中旬からお使いいただいています。

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● MXA910の導入によって、トータル40分くらいの時間が節約になった

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———数ヶ月運用されて、MXA910についてはどのような印象をお持ちですか。

内藤 マイクロホンをセッティングしてテストをする手間が無くなり、すぐに会議できるようになったのが一番大きいですね。会議の事前準備と片付けが無くなったわけですから、トータル40分くらいの時間が節約になったのではないかと思います。実際に使用するのはスタッフが中心なのですが、Web会議時の音質について何か言われたことは一度もありません。こういう新しいものを入れた後は、“もっとああだったら良かったのに”といった意見があるものなのですが、そういう声をまったく聞かない。それだけでも設備導入担当の私としては合格です(笑)。今回、タッチ・パネルですべてをコントロールできるようにしていただきましたので、使い勝手もとてもシンプル。みんな使いこなしています。もともと白色の天井なので、誰も気づかないくらい違和感なく溶け込んでいます。

小林 MAX910はデザインが洗練されているのもいいですね。今回は天井の外側に取り付けましたが、埋め込めばもっと空間に馴染むと思います。

古宿 私も内藤様と一緒にShureさんのショー・ルームにお邪魔したのですが、そのときに初めてMXA910を体験して、その性能にもの凄く驚きました。コロナ禍で今後もWeb会議システムの相談は増えていくと思いますので、MXA910なら自信をもっておすすめできます。

小林 Shureさんと言えば、世界一のマイクロホン・メーカーですからね。サポートもまったく心配していません。

内藤 安価なものではありませんので、導入前にショー・ルームで体験できたのも安心できました。ショー・ルームで体験させていただいた後、本部に赴いて上司に報告したのですが、“素晴らしすぎて我々の会議室にはもったいないくらいです”と言ってしまったほどです(笑)。また、収音ゾーンを可視化したシミュレーションは非常にわかりやすく、ショー・ルームでの体験とリンクしていたというのも決め手になりました。

2A会議室のMXA910 カバーエリアシミュレーション図

 MXA910を導入した効果は確実に出ていて、現在一番重要な会議は『2A会議室』で行うという運用になっています。総代会や理事会といった重要な会議で言葉が途切れてしまったら問題になりますが、MXA910がある『2A会議室』であれば安心して会議を行うことができる。今回、Shureさんには凄く良い対応をしていただいたので、他の会議室も改修になった際はぜひMXA910で揃えたいと思っています。

 

写真左から、
株式会社ウチダシステムズ 営業推進部NW推進課副主査 小林俊哉 氏
パルシステム神奈川 総務課課長 内藤努 氏
株式会社ウチダシステムズ 営業課担当課長 古宿克己 氏

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※取材日2021年3月11日。撮影時のみマスクを外しています。

 

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導入製品

製品名 説明
MXA910 MXA910 2 ステアラブルカバレッジ技術を採用し、最大8つの独立したローブ(個別収音パターン)を設定することで、発言者の声を天井から極めて正確に収音します。