【自治体】徳之島天城町役場様|突然のWEB会議も、スイッチひとつで明瞭な音声に|MXA910、MXA710、IntelliMix P300、MXN5

【自治体】徳之島天城町役場様|突然のWEB会議も、スイッチひとつで明瞭な音声に|MXA910、MXA710、IntelliMix P300、MXN5

はじめに

“ちゃんと聞こえているかと不安になることなく意見を言えるのはいいですね。離島というデメリットがデメリットでなくなったという感じがします。”

天城町役場 総務課デジタル推進係 係長 記原健悟氏

“Shureにはたびたび島に足を運んでいただき、サポートの良さから来る安心感、顔が見えるメーカーとしての信頼性がShureの強みだなと感じています。”

有限会社徳之島通信特機 代表取締役 仲田裕介氏

お客様プロフィール

◎導入事業者
徳之島天城町役場
業種:地方自治体
https://www.town.amagi.lg.jp/

◎導入場所
導入場所:徳之島天城町役場 庁議室 会議室
導入時期:2021年9月

鹿児島本島と沖縄に挟まれた奄美諸島のひとつ、徳之島にある鹿児島県天城町役場。Shureのマイクやスピーカー、DSPを導入した目的や経緯、Shure製品の活用した効果について、天城町役場 総務課デジタル推進係 係長の記原健悟氏、施工などを担当した有限会社徳之島通信特機の仲田裕介氏、Shureとともに提案に参画した株式会社南日本情報処理センターの桑畑詠二氏にうかがいました。

課題

近年、新型コロナウイルス感染症対策として、県や国との会議、連絡の際にWEB会議を利用する自治体が増加しています。徳之島の天城町役場も鹿児島県庁などと連絡を取る際にはWEB会議を利用していました。しかし当時使用していたカメラ・マイク一体型の機器は部屋の規模や音響条件に対して不十分で、少人数の発言しか拾えないうえに「マイクから離れると相手に声が届きにくくなる」「声質が変わって、発言主が誰かなのか、わからなくなる」などの課題がありました。またテーブルの上に何本もマイクを並べる会議では、機材の設営や会場の準備に1週間もの期間がかかっていました。

ソリューション

天城町では、広い空間を持つ庁議室と7つの会議室を使用して、さまざまな会議が行われています。広い空間である庁議室には、天井埋め込み型のシーリングアレイマイクロホンMXA910とネットワークスピーカーのMXN5を設置。会議室用には棒状のリニアアレイマイクロホンMXA710をもとに、各部屋に移動して使えるようにシステムを可搬式に仕立てました。これは、MXA710とマイクスタンドなどの一式をワゴンに積んで移動し、移動先でMXA710をマイクスタンドに固定して設置するものです。そして、それぞれにノイズやエコーなどを抑えるDSPのIntelliMix P300を組み合わせて活用しています。これにより、エアコンなどから漏れるノイズなどもデジタル処理で消去し、人の声だけを正確に拾う快適なコミュニケーションを可能としました。

効果

マイクの収音性能が向上したことで、ささやくような小声でも、部屋の隅にいる人の発言でもきれいに収音でき、ストレスなくWEB会議が進められるようになりました。また、スイッチひとつでマイク、スピーカーなどの準備が終わり、設営にかかる時間と手間も大幅に軽減。これにより緊急性の高い会議や、台風時に災害対策本部を設置する際にも、スピーディーに対応できるようになりました。

【スペシャルインタービュー】
 

ノイズが入る、聞こえないなどの「音の問題」や「設営の煩雑さ」を解消

可搬式システムも用意して防災対策に
 

--徳之島天城町についてご紹介ください。

記原 天城町は、鹿児島と沖縄に挟まれた奄美諸島のひとつ、徳之島にある町です。徳之島は、亜熱帯な気候で固有の動植物が多く、2021年7月にはユネスコから沖縄の一部や奄美大島とともに世界自然遺産として登録されました。特産物としては、サトウキビや熱帯の果樹、牛肉などがあります。闘牛も盛んで、人間と牛がともに生活する文化が息づいている現れでもあります。また合計特殊出生率では、徳之島にある3町が日本全体でもトップ3をとったこともあり子宝の島とも言われていて、空港も「徳之島子宝空港」と呼ばれているほどです。

--今回、Shure製品を導入された背景は何でしたか?

記原 以前は、県庁との会議の際には、鹿児島まで出張して参加するのが普通でした。しかし日本中に新型コロナウイルス感染症が広がりつつありました。当時の天城町では、あまり感染症は広がっていなかったものの、出張を回避するため、WEB会議の頻度が高まっていきました。また参加人数の多いWEB会議も増えてきました。

--当時のWEB会議は、どのように進めていたのでしょうか?

記原 庁舎には会議ができる場所として、広い庁議室のほか、会議室が7部屋あります。WEB会議用機材としてはカメラとマイクが一体型のものを1台活用していました。しかし、WEB会議の頻度が高まり、複数の会議の日程が重なると1台では対応できません。そこで機材を増やさなくてはと考えたのが、検討するきっかけでした。
 

天城町役場 総務課デジタル推進係 係長 記原健悟氏


--どのようなところに問題を抱えていたのですか?

記原 改善したい問題としては、第1に「マイクの性能」、第2に「設営の煩雑さ」がありました。

まずマイクの性能ですが、こちら側の参加者が1人、2人のWEB会議で用いるぶんには、さほど不満は感じてはいなかったのですが、それ以上になると「声が通らない」「マイクから離れた人の声が聞き取りにくい」といった問題が生じていました。

2番目の設営の煩雑さは、機材担当者として一番大きな問題でしたね。WEB会議ではない通常の会議でもマイクは使っていましたが、以前は会議の1週間前から各テーブルの上にマイクを並べ、ケーブルを通し、事前テストを繰り返して音が入るかをチェックするという作業を、毎回行っていました。

テストが不十分だと、声が聞こえなかったりノイズが入るなどして、会議に支障が出ることもありますが、それだけではありません。会議で録音した音声から議事録を作成しているので、録音に失敗すれば議事録が作成できなくなってしまうのです。そのため、毎回入念な準備が必要で、時間と手間がかかっていました。

--Shure製品導入に至るきっかけはどのようなことだったのですか?

記原 きっかけは2020年8月の製品デモでした。私たちの課題を知った南日本情報処理センターが、地元の徳之島通信特機、Shureと一緒に製品を持ってきてくれて、2か所の部屋を実際にWEB会議でつないで、音質や収音性能を確かめるデモを見せてくださったのです。

桑畑 音質、使い勝手というものは、カタログ情報だけでは実感しにくいものですから、実物を使って体感することは重要です。

記原 小さな声でささやいてみたり部屋の端から話してみたり、マイクに背を向けて話したりといろいろ試しましたが、どの発言もきれいに拾ってくれました。デモには議会の担当、私の上司にも立ち会ってもらったのですが、全員から高い評価を得られました。

桑畑 Shureにはたびたび島に足を運んでいただき、顔を突き合わせて、お客様にもっとも良い提案は何かと一緒に相談してくれたことはありがたいと思っています。

仲田 会社同士で協業してプロジェクトに取り組んでいこうというスタンス、サポートの良さから来る安心感、顔が見えるメーカーとしての信頼性がShureの強みだなと感じています。だから私たちも、Shure製品はお客様に安心して相談しやすいんです。
 

主に施工を担当した有限会社徳之島通信特機 仲田裕介氏


--その結果、2021年にShure製品導入に至ったわけですね。どの部屋にどのような機器を設置したのでしょうか?

記原 広い庁議室には、天井設置型のマイクMXA910とネットワークスピーカーのMXN5、DSPのIntelliMix P300を設置しました。会議室用には、可搬式システムを2セット導入しています。可動式システムは、ワゴンにリニアアレイマイクロホンMXA710やDSP、マイクスタンド、スピーカーなど一式を積んで移動し、会議を開催する部屋でマイクスタンドの上にMXA710を取り付けて、ケーブルを数本つなぐだけで準備が完了します。会議の際にはこれを部屋の真ん中に置いて使用しています。

桑畑 本来MXA710は移動を想定した製品ではないのですが、「スタンドと組み合わせれば可搬式マイクとして利用できる」「可搬式にすれば、どの会議室でも使える」というアイデアが通った形になります。
 

可動式に仕立てたWEB会議用オーディオシステム。マイクスタンドに固定されている棒状のユニットがMXA710。音声処理を担うIntelliMix P300はワゴンの2段目に収められている


--製品選びの際に注意したことはありますか?

記原 選定時は故障について気にしており、「何年くらい持ちますか?」「保守サービスに入る必要はありませんか?」と質問したのですが、「年間たくさん出荷しているが、故障件数はゼロ件」「そのため、そもそも保守サービスがない」と説明されたのが印象的でした。よほど製品の耐久性と品質に自信があるのでしょうね。

--施工はスムーズに進んだのでしょうか?

仲田 施工はスムーズに進んで、設置や設定、調整も1日で終わりました。

唯一の懸念点は、空調設備の場所でした。天井に埋め込むMXA910はちょうど二つのエアコンに挟まれた場所に設置するので、「さすがにこの位置では、空調設備からのノイズを拾ってしまうのではないか」と心配したのです。ところが実際には、エアコンが発するノイズはすべて、DSPのIntelliMix P300がデジタル処理で消してくれて、人が話す声だけを拾ってくれました。
 

空調設備に挟まれたシーリングアレイマイクロホン MXA910


--Shure製品を使用するようになって、以前と比べてどのような点に違い、効果を感じていますか?

記原 まず音質が良くなったこと。声が途切れたりノイズが乗ったりしません。中にはマイクと相性の悪い声質の方もいらっしゃいますが、Shure製品に変えてからはどのような声もきれいに拾ってくれるので、会議がスムーズに進むようになりました。

また、発言の主が誰なのかがわかりやすくなりました。以前は発言者の本来の声と違って聞こえることもあり、「今のは誰の発言?」と混乱することもあったのです。しかしShure製品は正確にその人の声を再現してくれるので、大人数での会議でも大丈夫です。

そのほかにも、気軽に発言できるという点で違いを感じています。MXA910は天井に埋め込む形ですから、マイクに向かって話すという意識を持たずに議論に集中できるようになりました。

--会議前の設営については改善がありましたか。

記原 スイッチひとつ押すだけで準備ができるようになりました。以前に比べて作業が「何分の1」に減ったというより、「ゼロ」になったという気分です。

特に、緊急性の高い会議を急きょ開きたいと言われても、スイッチを押すだけで対応できるようになったのは、大きな違いですね。昔だったら、その準備だけで大変な作業になっていました。
 

従来のマイクシステム。マイクや機器を配置し、多くのケーブルを結線し、チェックを繰り返して断線や接続不備がないか確認するなど、大きな手間と労力を要していた


徳之島は台風の影響を受けやすい土地柄なんです。そのため、台風のルートに当たったときには、庁議室が災害対策本部となり、防災センターや災害現場などに指示を出したり、避難所での状況を確認する拠点として使われます。そういうときでもスイッチひとつですぐに準備ができてしまうわけですから担当者としては全然違います。

--このシステムと離島ならではの相性の良さ、みたいなものはあるのでしょうか。

記原 離島のインターネット回線は弱く、WEB会議には不向きなところもあるのですが、Shure製品を使うようになってからは弱い回線でもしっかりと声が届くようになりました。実際、他の離島の方の発言は「もう一度お願いします」と言われることも少なくないのに、天城町役場からの発言はしっかりと相手に聞こえているようです。ちゃんと聞こえているかと不安になることなく意見を言えるのはいいですね。離島というデメリットがデメリットでなくなったという感じがします。

--Shure製品導入を振り返ってみた感想をお聞かせください

記原 私は前に「天城町ユイの里テレビ」を担当していたので、情報を伝える上での「画と音の重要性」は理解しているつもりです。そのころもShureのマイクを使っていたので、品質は信頼していましたし、今回導入してもらった機器も最高のものであると確信しています。

--ありがとうございました。
 

左から、天城町役場 総務課 デジタル推進係 係長 記原健悟氏、有限会社徳之島通信特機代表取締役 仲田裕介氏
※撮影時のみマスクを外しています。

導入製品

製品名 説明
MXA910 1 ステアラブルカバレッジ技術を採用し、最大8つの独立したローブ(個別収音パターン)を設定することで、発言者の声を天井から極めて正確に収音します。
MXA710 2 革新的なアレイマイク・ソリューションとして世界中で評価されているMicroflex Advance。その収音性能はそのままに、高い設置柔軟性を実現したMXA710は、壁掛けディスプレイの側面や下部、天井、テーブル埋込まで、あらゆる会議空間の意匠に調和します。
IntelliMix P300 3 シンプルながらも強力なDSPが、高品質、手軽、費用対効果に優れたビデオ会議アプリケーション向け音声を提供。
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